銀座の写真集『GINZA TOKYO 1964』伊藤昊
銀座をテーマとした興味深い写真集『GINZA TOKYO 1964』をご紹介いたします。「一冊の本を売る書店」として有名な銀座1丁目にある「森岡書店」が開店5周年を記念して2020年5月に刊行した伊藤昊氏(1943-2015)の作品です。
『GINZA TOKYO 1964』は、東京オリンピックが開催された1964年前後に撮影された銀座の写真を集めたもの。
表紙は銀座6丁目、現在も中央通りとみゆき通りの交差点にある「クロサワビル」前。中央にたむろする現代風の若者(1964年当時)とステッキを持った老人の対比が面白い。この作品のように構図の妙を感じる写真が特徴でしょうか。
職業柄メガネ、サングラスの写真に目が行きます。
銀座4丁目交差点の「三愛ドリームセンター」前、おそらくヨーロッパ製と思われるブラック/クリアのフォックスフレームが素敵です。
銀座もオリンピック1色のようです。
着物姿のご婦人のメガネも先ほどと似たフォックスフレーム、この時代の流行でしょうか。
現在では当たり前のサングラスですが、当時は珍しかったと想像されます。立ち方も決まってます。
右側に公衆電話で話す女性が写っていますが、硬貨投入式のものは珍しかったとか。
1927年創業の銀座初のとんかつ専門店「梅林」。現在は7丁目の仮店舗で営業中です。
他にも今の残る店や建物が多数登場しています。ただ単に銀座の歴史を感じるというだけでなく写真家の感性も感じられる素晴らしい写真集です。
またトリプル銀座は関係無いですが、現在銀座の9店舗で作るお店の名物などが詰まった玉手箱を発売しており、その中に森岡書店刊行の写真集『GINZA TOKYO 1964』入りのものもございます。