お燗酒と焼き鳥 傳鳥|日本酒のアテも充実の焼き鳥店/the 484th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」484日目、本日は焼き鳥です。こんな大変な状況下の2020年5月13日にオープンした「お燗酒と焼き鳥 傳鳥」にお伺いしました。

場所は銀座6丁目、泰明通り沿いの素敵な雑居ビル「ウエストビル」の6階。
ウエストビルの6階
L字型のカウンター10席のみ、竹を使った内装や丸窓に、盆栽が飾られた和風で温かみのある空間です。現在、オープン直後でこのような状況のため夜は・おまかせコース ¥6,000のみで、16:00-20:00(L.O.19:00)の短縮営業です。まずはこちらから。

・山田錦の十倍粥
山田錦の十倍粥
酒米の代表「山田錦」、こうして粒でいただくのは初めてです。食用米とはちょっと違ったニュアンスで、ほっとする一品。

・生湯葉とほうれん草のおひたし
生湯葉とほうれん草のおひたし
ごくさっぱりと仕立てられています。湯葉はとても滑らかな舌触り、ほうれん草はおひたしにかぎります。続いて焼き鳥へ。

・ささみ
ささみ
土佐小夏(ヒュウガナツ)を使った爽やかな土佐酢で。鶏は八ヶ岳名水赤鶏を使用、癖が無く脂も控えめな鶏肉です。

・ねぎま、せせり、生麩(粟麩、よもぎ麩)、しいたけ
ねぎま、せせり、生麩(粟麩、よもぎ麩)、しいたけ
ねぎまは胸肉。首の筋肉部分のせせりは程よい脂感に旨味もあって美味。ねぎ味噌が乗った生麩も日本酒のアテに最適。

・焼き味噌
焼き味噌
日本酒を売りにしたお店ですから焼き鳥以外にも、お酒が進むアテも色々。他、豆腐の味噌漬けも出していただきました。燗酒を店名に掲げているだけあり品揃え豊富です。神亀、竹鶴、扶桑鶴、日置桜、るみ子の酒、鯉川など燗酒好きには大定番とも言える銘柄が色々いただけます。冬の飲み物と思われがちですが、夏こそ楽しめるのが燗酒です。

・ふりそで、ぼんじり、もも、手羽先包み焼き
ふりそで、ぼんじり、もも、手羽先包み焼き
お尻周りのぼんじりはコリっとした食感に滑らかな口当たり、ネギなどの具入りの手羽先も美味しいです。 

・つくね
つくね
やっぱり美味しいつくね。日本酒は「鯉川 純米吟醸 亀治好日(山形県)」「山陰東郷 生酛純米 強力65%(鳥取県)」「るみ子の酒 特別純米 伊勢錦(三重県)」を全てお燗でいただきました。

追加・丸ハツ
丸ハツ
コースの焼き鳥はつくねで終了なので追加。単品価格は1本¥400前後です。丸ハツは心臓を開かずにそのまま焼いたもの。普通のハツより柔らかく旨味も強く美味。

追加・ちょうちん
ちょうちん
提灯みたいな美味しい奴です。口の中ではじけました。

・親子丼、鶏スープ
親子丼、鶏スープ
〆もしっかり。つゆだく親子丼でした。現在12:00-13:30までランチ営業もされており、親子丼、鶏そぼろ丼などを提供されています。

・イチゴ
イチゴ
落ち着いたムードの中、美味しい焼き鳥と燗酒をいただける素敵なお店でした。人当たりも柔らかな瀧澤親方は白金が本店の有名焼き鳥店「酉玉」系列の「門仲 酉直」のご出身だそう。美味しい訳です。レアな日本酒、焼酎も色々揃えられているそうで、お酒好きには嬉しいお店がオープンしました。ごちそうさまでした!

トリプル銀座は11:00-20:00、年中無休、普通に営業しております。メガネでお困りの事がございましたら是非ご相談下さいませ。
ランチメニュー

銀座 焼鳥 雅流|調和が素敵な焼鳥体験/the 458th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」458日目、本日は焼鳥です。2019年9月にオープンした焼鳥店「焼鳥 雅流」にお伺いしました。

場所は銀座5丁目、あずま通り沿い、1階にベルギーの老舗チョコレートショップ「デルレイ」が入っているビルの4階です。
銀座 焼鳥 雅流
やや暗めの照明の落ち着いた店内はカウンター10席のみ。私は存じ上げませんでしたが、中島親方は麻布十番の焼鳥名店「鳥善 瀬尾」のご出身だそう(銀座 鳥幸の立ち上げにも関わっておられたとか)。お若く見えますが焼鳥一筋のベテラン職人です。

遅い時間だとカルトでも頼めるのですが、本日は焼き鳥以外も色々食べられる・特選コース ¥8,000(お通し代¥500, サ別5%, w/o tax)をお願いしました。焼鳥前にも美味しいもの色々。

・大根サラダ、ブッラータチーズのカプレーゼ、レバーペースト、合鴨のロース、九条ネギのサラダ
大根サラダ、カプレーゼ、レバーペースト、合鴨のロース、九条ネギのサラダ
チーズたっぷりが嬉しいカプレーゼ、レバーペーストはクセはありませんが味わいは深め、炭で焼いたパンもとても美味しい。九条ネギも青臭さはなく爽やかで意外な美味しさ。肉厚の合鴨も食べ応え有ります。続いて焼鳥タイム。

・せせり
せせり
鶏肉は山梨県銘柄鶏である甲府健味どりを使用、炭は紀州備長炭です。最初の「せせり」が絶品。旨味もあり、首のよく動く部分のお肉で上質な脂が口の中に広がるのが最高。

・かしわ、白レバ、つくね、砂肝
かしわ、白レバ、つくね、砂肝
苦手なので避けようとした白レバ、砂肝ですが、美味しいから食べてみてということでいただきました。確かにクセは全くなく美味。流石です。

焼鳥の間に・寿雀卵の茶碗蒸し
寿雀卵の茶碗蒸し
寿雀卵(じゅじゃくらん)は神奈川県伊勢原市のブランド卵、濃厚で卵ご飯にすると美味しいそうですが、鶏肉や銀杏入りた茶碗蒸しでも卵の味が濃いのがよくわかります。

・ふりそで、げんこつ、椎茸、ハツ&ハツ元
ふりそで、げんこつ、椎茸、ハツ&ハツ元
希少部位も色々いただきます。柚子胡椒を付けていただく「ふりそで」は手羽元の根元で旨味たっぷり、「げんこつ」は膝の軟骨で食感が楽しいです。このコースは通常7本付きなのですが、美味しかったこともあり流れで全種類いただいてえしまいました。。。

・ぼんじり、銀皮(ぎんかわ)、皮、手羽先、せせり
ぼんじり、銀皮(ぎんかわ)、皮、手羽先、せせり
「銀皮」は砂肝500gから1本しか取れない処理が大変な部位、新潟の唐辛子調味料「かんずり」を乗せて、食感良く、そして有り難みを感じながらいただきます。最後は追加で一番印象的だった「せせり」をいただきました。

・親子丼、鶏スープ、山芋のたまり漬け
親子丼、鶏スープ
焼鳥同様、軽やかさを感じさせる親子丼、出汁が染みたご飯も美味しいです。熱々の鶏スープも最高。

最後は・自家製 濃厚プリン
自家製 濃厚プリン
小さいですが、味が濃いので満足感有ります。最後は熱いお茶をいただき一息。お酒は日本酒をいただきましたが、ご主人は焼酎が大好きで、貴重なものなど色々取り揃えていらっしゃるそうです。

軍鶏やある種の地鶏のような強い味わいは無いものの、食感や調和の取れた旨味は焼きのテクニックと、丁寧な仕込みによるものかと感じました。味が重くないので、食べ心地が良く、食後感も非常に爽快でした。

銀座での開店に漕ぎ付けるまでの紆余曲折で艱難辛苦なお話も興味深く伺いました。これからも色々あるかとは思いますが、誠実な仕事をされている方の作る料理は間違いなく美味しく、応援したくなるお店でございました。店名の「雅」という字からも焼鳥への自信を感じました。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

「飲食人研究所」というウェブサイトに「焼鳥 雅流」開店までの中島親方奮闘記も掲載されています。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

馳走 松宮|優しいおでんが身に沁みる寒秋/the 389th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」389日目、本日は和食です。気温が急に下がるとどうしても食べたくなるは「おでん」です。本日はおでん割烹とでも言いましょうか、銀座でも珍しいおでんがメインの和食店「馳走 松宮」にお伺いしました。

場所は銀座6丁目、昭和通りを越えてすぐ。当ブログでも何度かご紹介させていただいたフレンチの名店「ル ジャルダン デ サヴール(ブログ記事はこちら)」の入っているビルの1階です。

左側が松宮さんの入り口。スマート過ぎて近隣の方でも気づかれない方が多いそうです。

モダンな店内はカウンター6席のみと銀座の和食店の中でもかなり小スペース。

それが秘密の空間のような、家庭のダイニングのような雰囲気でこちらの魅力になっています。

一番奥のカウンターに着席。おでん鍋前の特等席、心地よい出汁の香りがたまりません。

本日は11月末まで限定の・おでんコース ¥8,000(w/o tax)を予約してお伺いしました(通常は¥12,000のコースのみ)。まずはこちらから。

・加賀レンコンのハス蒸し、ホッケ、菊花餡

モチモチのハス蒸しに、滑らかで適度な食感の噴火湾のホッケ、相性良いです。美味。

お造り・ブリ、ツブ貝

一手間かけて爽やかに仕上げたツブ貝はポリポリと素晴らしい食感。ブリは羅臼産。大将は北海道にいらっしゃったこともあるそうで、北海道の食材が多いのも特徴です。

八寸・サンマ南部焼き、柿玉子(卵黄の味噌漬け)、栗唐揚げ、タラ白子の天ぷら タルタルソース、イカ肝 三升漬け、トマトのピクルス、ほおずき

盛り付けも素敵です。サンマ、栗、白子など好物盛り盛りの嬉しい八寸でした。香ばしいサンマ、やっぱり美味しい!続いておでんがスタート。

・カキ

優しいお出汁、厚岸産の大ぶりでプリップリ、おいし。 続いて定番おでん十数種の中から3つ選択。どれも美味しそうで3つに絞るのは不可能ですので追加。追加料金は1品¥400ほど。

まずは立ち上る湯気が素敵な・豆腐

梅肉乗せ。滑らか熱々。これから乾燥する季節、湯気による保湿効果にも期待。

・穴子がんも +¥100

中にはたっぷりのアナゴと湯葉、幸せです。

・半熟卵、ダイコン、五目巾着

定番おでんもやっぱり美味しい。巾着はすごい具沢山、薬味の鴨味噌も気が効いています。

・豚たん +¥300

これ最高!北海道の農家で幸せに育てられた豚だそうです。ちょっと角煮っぽい雰囲気もありますが、よりさっぱり。いくらでも食べられそう。頼むべき逸品です。

・水餃子 +¥100

具材は先ほどの豚ひき肉、魚のすり身、セロリ。皮は厚めのモチモチ。間違いなし。ちなみに出汁もとても美味しいので、全ていただいております。

・焼きおにぎり茶漬け

上にはたっぷりのトロロ昆布、煎茶とおでん出汁を混ぜたものでいただきます。おでん割烹ならではのズルい〆です。おでん出汁最高!

最後は美味しい・ミルクアイス、わらび餅、シャインマスカット

温かい煎茶をいただきゆっくりさせていただきました。

ご夫婦お二人で切り盛りさせていますが、大変親しみと心遣い溢れるお二人で居心地の良さは抜群です。寒い季節にいただく美味しい和食の後のおでんと日本酒は大変滋味で心が素晴らしく満たされました。 

なおお昼はおでん定食 or 牛スジ定食 ¥1,100で提供中。

小鉢2品、ご飯が付きます。こちらもお勧めです。次はまだいただいたことのない牛スジ定食をいただきにお伺いいたしてみようと思います。ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

バードランド|銀座の地下に鶏の国/the 322th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」322日目です。本日は久々の焼き鳥、ミシュラン1つ星の名店「バードランド」さんにお伺いしました。

銀座4丁目、数寄屋橋交差点近くの外堀通り沿い。1階にスーツカンパニーが入っているビルの地下1階です。

お隣は世界一有名なお寿司店「すきやばし次郎」さんです。

店内はコの字型のカウンターをメインにテーブル2卓ほど。

やや暗めの落ち着いた照明ですが、雰囲気はカジュアル、カウンターの中で焼き鳥も焼かれており、大勢のスタッフの方が忙しそうに動き回っています。 コースは2種類ありましたが、本日はお安い方の・おまかせコース ¥6,300(w/o tax)をお願いしました。

前菜・ツルムラサキお浸し、ズイキ、軍鶏皮の二杯酢、生キクラゲ山椒風味

使用される鶏肉は全て茨城県の奥久慈軍鶏。皮も美味です。

・レバーのパテ

濃厚。相当ハイレベルです。

・わさび焼き

軍鶏ならではの強い食感、味わい深さもありとても美味しい。奥久慈軍鶏のポテンシャルの高さを感じさせる一品でした。

・皮

山椒風味で美味!一般的な皮とは全く異なり、皮らしからぬ肉感の良さ。今日一番です。

・レバー、豆腐(口直し)・ギンナン、ハツ

豆腐はオリーブオイルと塩胡椒で、コシが大変強くて美味でした。さらに口直しのベビーリーフサラダを挟みます。

・つくね

楕円形の変わった形、軟骨が入っていないのがストレートに味を楽しめて良いです。美味。

・山椒焼き

モモ肉の照り焼き。プリップリの間違いない美味しさ。

・シイタケ

醤油と焼き鳥のタレで。

・ねぎま

・親子丼(小)、鶏スープ、大根の漬物

ご飯少なめ。さっぱり味の癒され丼&スープです。

ドリンクは以下をいただきました。
・(燗)瑞祥黒松剣菱(神戸市東灘区 剣菱酒造)5年以上熟成古酒 ¥1,400
東京ではあまりお目にかかれないお酒です。深みがあり非常に美味で、軍鶏とベストマッチ!ワインの品揃えの豊富さも特徴です。

スタッフが多いためサービスは申し分なく、リラックスして料理を楽しめる環境です。 お肉がとても美味しく満足いたしました!美味しい焼き鳥店が多い銀座エリアですが、次回訪れる機会があれば、是非アラカルトでお願いしてみたいと思います。 ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際は是非トリプル銀座にも遊びに寄ってくださいませ。