銀座残像 REMEMBRANCE OF GINZA

銀座に関する面白い写真集を入手しましたので、少しご紹介いたします。

師岡宏次、日本カメラ社、1982年出版

昭和初期から戦中、戦後、復興後の銀座の風景を集めた写真集です。巻頭には、幕末・明治・大正の銀座について解説も収録された素晴らしいアーカイブ。


明治の銀座の街並み。130年以上前でこれは超モダンです。


明治末期の銀座4丁目交差点。時計塔は服部時計店(現 銀座和光)です。路面電車が盛んに行き交っており、街行く人は着物にハット。当時から一際洒落た街だったことが伺えます。


昭和に入ると洋服を着る方が増えています。皆様、とても素敵なコーディネート。これぞ銀座。


これはまた銀座の別の顔。車は初期のダットサン。


京橋にあったという銀座ダンスホール。いったい、どんな雰囲気だったのでしょうか。


昭和25年、松坂屋から撮影した銀座4丁目交差点。道路沿いには露天が並んでいます。戦後の厳しい時代、様々な物が相場より安く買えたため賑わったそうですが、衛生面などの理由で昭和26年にGHQの命令によって全廃されました。


三越屋上から撮影した銀座通り銀座5丁目付近。昭和13年(左)、昭和57年(右)。昭和後期になると、現在とあまり変わらない風景が広がります。

文明開化、戦争というとても大きな出来事があった150年。人と同じで、街も生きていると実感させられます。過去・現在・未来と時代も動いていきますが、全てが繋がっており全てが1つのもの。100年後、私たちの子孫が見たら、服装や街並みなど今の私たちが抱くような気持ちを抱くでしょうか。想像するととても愉快です。

記録装置もままならない時代に、素晴らしい写真集を残していただきまして、ありがとうございます。