鮨処 順 銀座店|西五番街通りに移転オープン/the 557th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」557日目、本日はお寿司です。2021年6月オープンした「鮨処 順 銀座店」にお伺いしました。

場所は銀座5丁目、西五番街通り沿い、ニューギンザビル6号館の1階。
ニューギンザビル6号館の1階
以前ギンザシックスの銀座大食堂に入っていたお店、明るい店内はとても広くカウンター3台に個室もあるそうです。

ランチメニューは海鮮丼もありますが、本日は一番リーズナブルな寿司コース・大観(寿司10貫) ¥3,800 をトロ抜きでお願いしました。

・イサキ、ホタテ、サーモン、イクラ小丼
イサキ、ホタテ、サーモン、イクラ小丼
米酢の白い酢飯は、塩も酢もかなり控えめ。新橋で創業して60年、町寿司らしいマイルドさ。お寿司の形も綺麗です。

・アジ
アジ
この時期美味しい魚、間違いありません。

・赤身漬け
赤身漬け
流行りの即席漬けですはなくて、しっかり漬け込んでいるのが好感触。香りが良いです。

・イカ/ウニ乗せ、エビ、赤貝、タマゴ
イカ/ウニ乗せ、エビ、赤貝、タマゴ
お客様が少なかったこともあり、良いテンポで進んでいきます。ここまで20分ほど。

・アナゴ
アナゴ
こちらにカボチャの漬物、アオサ味噌汁が付き一通り。せっかくなので追加もいただきました。

追加・コハダ
コハダ
江戸前の定番、柔らかい酢締めでふっくらした仕上げ。

追加・カンピョウ巻き
カンピョウ巻き
巻物はお腹が満たされます。追加2点で900円と、銀座の寿司店の中ではリーズナブル。大変美味しくいただきました。 滞在時間30分ほど、銀座で気軽にお寿司、という感覚だと良い印象、またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

「鮨処 順 銀座店」について詳しくはウェブサイトをご覧下さい。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

鮨竹|米一粒一粒が際立ち美しい清廉な鮨/the 547th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」547日目、本日は皆大好きなお寿司、2014年オープンの鮨の名店「鮨竹」にお伺いしました。

場所は銀座7丁目、中央通りの3本西側の通り沿い「石井紀州屋ビル」の4階。
石井紀州屋ビルの4階
1階も寿司屋で「鮨処いし原」、2階は和食の名店「銀座 安達直人」が入っています。

店内は一直線のカウンター8席のみ。カウンター向かいには昔ながらの寿司種の木札。
鮨竹
静かで清涼感のある雰囲気。竹内史恵親方は「新ばし しみづ」で修行後独立、男性のイメージが強い寿司職人ですが、「鮨竹」の親方は女性です。

・マコガレイ
マコガレイ
酢飯は赤酢を使用し、固めに仕上げられ米粒が際立つ握り。お米の一粒一粒が本当に美しい。噛むほどに甘みが染み出るマコガレイ。寿司職人に女性は向かないなどと言われますが、全くの迷信です。

・アオリイカ、マグロ赤身、トリガイ、カスゴ昆布〆
アオリイカ、マグロ赤身、トリガイ、カスゴ昆布〆
ねっとりと舌に甘みが絡む大好物のアオリイカ、通常は酢〆にするカスゴは昆布〆で、しっかり昆布の味が感じられ美味。今年はトリガイは不漁だそう、サイズは小さめですが、独特の香りが心地良し。

・コハダ
コハダ
銀地に黒の斑点が美しいコハダはしっかり酢を効かせて。最近あまり酢締めせず、ふんわり仕上げる所も多いですが、個人的にはある程度強い酢締めが好きです。

・シャコ、カツオ、タコ、アジ
シャコ、カツオ、タコ、アジ
かなり大振りのシャコは子持ち、サバサバというかホロホロというか独特の食感と味わい。鹿児島県出水のアジも肉厚で脂乗りが素晴らしい。

・赤貝
赤貝
フォルムも美しい赤貝は、宮城県閖上のもの。滑らかな食感に小気味良い歯ごたえ、口の中に海を想像させる旨味が広がります。

・煮イカ、車海老、ウニ、穴子煮イカ、車海老、ウニ、穴子
煮イカは印籠詰めではなく、握りで。ウニは下にバフンウニ、上にムラサキウニを乗せて溢れ落ちる寸前、重層感のある旨みにうっとり。穴子はツメと塩で、口の中でとろけます。

・玉子
玉子
玉子も握り(くらかけ)でいただけるのが嬉しいです。間には芝海老のおぼろを挟んで。

・おぼろかんぴょう
おぼろかんぴょう
「鮨竹」のスペシャリテと言ってもよいと思う巻物。かんぴょうとおぼろの甘み、わさびの辛みと酢飯が絶妙にマッチ。美味。

今の時代の流れか、つまみと握りが強制的にセットになっている寿司店が多いので「鮨竹」のように、好きなものだけいただけるのはとても嬉しいです。ちなみに本日の内容で価格は¥15,000ほど。このクオリティーの鮨店としてはリーズナブルです。銀座に寿司店は数多ありますが、ここまできっちり仕事しているお店はそう多くないと感じます。ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

寿司 さいしょ|笑顔の溢れる楽しい寿司店/the 496th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」496日目、本日は土用の丑の日ですが、ウナギではなくお寿司です。「寿司 さいしょ」にお伺いしました。2015年8月大井町から銀座に移転された寿司店だそうです。

場所は銀座7丁目、並木通りの1本東側の通り沿い、1階に「おでん 俺のだし」が入っている「メトロビル」3階です。
寿司 さいしょ
1970年に竣工したビルですが、2階のアーチ形状など、レトロ感があり素敵です。

3階で降りると、大胆にもスナック風のドアに墨で直接書かれた店名にびっくり。
寿司 さいしょ
中に入ると一層びっくり。一般的な寿司店を想像すると意表を突かれます。L字型カウンターにテーブル1卓、カウンターには「つけ台(寿司を置く台)」があり、調理器具も色々ありますが、スナック感強めでとても面白い内装です!

店名は「最初」の意味かと思いきや親方のお名前、税所(さいしょ)さんから。コロナウイルスの影響による休業開け、土曜日のみ13時からランチ営業を始めれらたので早速お伺いしました。ランチは・おまかせコース ¥6,500 のみです。

・アワビ柔らか煮
アワビ柔らか煮
とても柔らかく仕上げられていました。美味。丁度、誕生日会をされていたご家族のため特別提供だったようでご相伴にあずかりました。長寿の縁起物、美味。

・出し巻き玉子
出し巻き玉子
作る様子を間近で拝見していたのですが、プロの仕事。熱で形状が変わってしまった年季の入ったフライパンも格好良いです。家庭では出来ないお店の味。優しい甘みでお味も抜群です。

・アユ
アユ
とても大きなアユでした。実はふっくら、肝の苦味もしっかりで、お酒に合います。中骨以外は綺麗にいただきました。続いて握り。

・カンパチ、赤身
カンパチ、赤身
江戸前鮨だと思っていたら、シンプルなお寿司でした。醤油を付けていただきます。

・イワシ、アジ
イワシ、アジ
好物の光物。旬のアジが美味しいです。

・子持ち昆布、クルマエビ、イサキ、アナゴ、アオヤギ
子持ち昆布、クルマエビ、イサキ、アナゴ、アオヤギ
正直、寿司の形は綺麗ではありませんが、、、素材は良く、シャリの酢と塩は優しく、サイズも小ぶりなのでいくらでも食べられそうです。

・シンコ
シンコ
小肌の子供。時期の短い種に出会えるのは嬉しいです。

・タコ、赤身
タコ、赤身
2貫目の赤身は、マグロの頭に近い味の濃い部分。

・うにく
うにく
ウニの軍艦巻きの海苔を肉に変えたもので「寿司 さいしょ」の名物料理。バーナーで炙って、仕上げにトリュフオイルとトリュフ塩。よく見る組み合わせですが、なんと税所親方が発明所で商標取得済とか。お肉は岩手県の門崎熟成肉の専門店「格之進」のもの。贅沢なお味です。

・アサリの味噌汁
アサリの味噌汁
最後はお味噌汁をいただきゆっくりさせていただきました。不定期ですが「ウニ祭り」など大盤振る舞いなイベントも開催されている楽しいお店で、銀座っぽい寿司屋ではありませんが、それでいてとても銀座っぽい個性豊かなお寿司屋さんです。料理はもちろん、税所親方ファンのお客様も非常に多いと想像されます。笑顔の溢れるとても魅力的なお店でした。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

寿司さいしょYouTubeチャンネルでレシピなども公開されているそうです。詳しくはこちら。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

すし 晴海|元旦の銀座で緻密なお鮨に舌鼓/the 402th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」402日目、本日はお正月には食べたくなるお寿司です。元旦はほとんどの店がお休業ですが、探してみると特別営業されているお店もございます。銀座の有名和食店「銀座 小十」が経営する鮨店「すし 晴海」にお伺いしました。

場所は銀座7丁目、晴海通り沿い、クラブが沢山入っているソワレド銀座弥生ビルの4階。

門松が正月気分を盛り上げます。本日は・お正月おまかせコース ¥18,000(サ別10%, w/o tax)を予約してお伺いいたしました。 L字型カウンター10席のみの店内、ほどほど年数が経っていますので、落ち着いた空気流れています。

まずは正月らしい前菜3種・カズノコ、紅白ナマスとあんぽ柿、あん肝から。

久々にカズノコいただきました。ポリポリ食感で美味しいです。

・サワラの味噌幽庵焼き

脂も乗ってふっくら仕上げ、この時期間違いのない一品。

続いて握りですが、ご飯がけっこう個性的です。タネに合わせて赤酢を使った赤シャリ、米酢を使った白のシャリを使い分けるお店はありますが、その後、冷ます時間をあまり置かず、お櫃の中で湯煎しながら高い温度をキープしながら握っていきます。

・ヒラメ、アオリイカ、シマアジ、赤身

米の粘りが少ないため、食べてみると口の中ですぐにほどけてバラバラになるのが面白いです。温度高め、酢を強めに効かせているため香りが立ちますが、食べた時には酢のとんがった部分を感じにくくなっています。旬のヒラメ、マグロはもちろん、時期外れのアオリイカのねっとりした食感、シマアジも程よく脂が乗って美味しいです。 

・中トロ、大トロ、サワラ漬け、クルマエビ

マグロ、サワラ、クルマエビはまろやかな赤シャリで。大トロには隠し包丁が施されており食べやすくなっています。

・だし巻き玉子

和食の「小十」系ですので卵焼きは鮨店のものではなく和食店の甘くない玉子焼きです。シンプルな料理ですが、家庭ではできない綺麗さです。

・尾崎牛ロース、煮ハマグリ、バフンウニ軍艦、アナゴ 

尾崎牛は正月スペシャル、たまにはこういう変化球も楽しい。お隣にいらっしゃった外国のお客様は大喜びでした。元旦ですのでウニも沢山乗せていただけました。

〆のお椀も豪華に・蟹しんじょの椀

カツオのしっかり効いたお出汁が美味しいです。

デザートは・イチゴのゼリー寄せ アングレーズソース

とちおとめ、あまおうの2種を使用した贅沢版。甘さ控えめで美味しいです。

誠実で温かみのある大将もとてもお話しやすい方、とても楽しい正月ディナーでした。通常は¥10,000(サ別10%, w/o tax)と銀座の鮨店としては優しい価格なので、またお伺いしてみようと思います。ごちそうさまでした!

「すし晴海」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。