銀座 ふじやま|銀座で味わう京料理の絶佳/the 423th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」423日目、本日は和食です。京都の老舗料亭「和久傳 わくでん」で20年以上活躍、総料理長まで勤めた藤山貴朗氏が独立し、2019年3月末、銀座にオープンした和食店「銀座 ふじやま」にお伺いいたしました。

場所は銀座3丁目、当ブログでもご紹介させていただいた「日本ばし やぶ久」「鮨 いしやま」などが入っている銀座モリタビルの7階です。

エレベーターを下りると静謐な店内、暗い廊下を通りドアを開けると今日の舞台へ。茶室を思わせるしっとりとした雰囲気に、木目が鮮やかなカウンターが印象的。銀座においては個性的な気がしますが、日本の伝統をしっかり踏襲した風雅で非常に落ち着く空間です。カウンター8席以外に個室も2部屋。

料理は・おまかせコース ¥30,000(サ別10%, w/o tax)のみ。温かい枇杷の葉茶、そしてまずは一献、伏見の低アルコール日本酒・抱腹絶倒をいただき楽しみな料理がスタート。

・蒸しアワビ、肝の飯蒸し

とても柔らかで気持ち良い弾力。肝ご飯が美味しく無いわけはありません。上には独特の香りがアクセントのロックチャイブ。期待が高まる先付です。

・毛ガニ、オニヒカゲワラビの土佐酢ジュレ掛け

上にはクセの無い特大ワラビ、かなり大きい毛ガニだと思われるのですが、味が濃いことこの上無し。美味。

・ハマグリ、湯葉の椀

続いても強い出汁が印象的な椀物、京都の青大豆を使った湯葉との組み合わせが絶品。湯葉の良さはあのトロッとした食感だと思うのですが、豆乳本来のコク、香り、甘みがあり今まで食べた中で一番。味の濃さは青大豆というより、京都の製造元の特徴なのだとか。

・アマテ(マコ)ガレイ、トリガイ、メジマグロ 黄身酢

明石のものだそうですが、カレイが最高。この旨さは凄い。ここからさらに盛り上がったらとんでもないことになっていたのですが、次の料理からやや落ち着きを取り戻します。

八寸・トラエビ、アオリイカ、ホタルイカ、ウドと生カラスミ、コゴミと利休麩のエゴマ和え

大きい桜エビのような虎エビは初めていただきましたが、サクサクで海老独特の香り良い超天然かっぱえびせん。もし食べ放題ならやめられない、とまらないお味。

・タケノコ、たらの芽てんぷら、木の芽味噌

・アマダイ、春キャベツのソース

身は焼き、ウロコは揚げるという一手間が嬉しい関西名物のグジ(アマダイ)。

・ヤーコンうどん、キャビア

ラトビア モトラ社の世界一小さいチョウザメ「スターレット」のキャビア。透明感のある色合いで塩味もごく薄めで違和感なく調和。うどんも美味しい。

続いての食材はこちら。

春の短い季節しかいただけない花山椒。

美術館に何気なく置いてあっても違和感無さそうなオブジェ。

とても美しいお肉は希少な山口県産高森和牛のサーロイン、しかもミートスペシャリスト沼本氏の必旨「沼本カット」。

京都のクレソンと合わせて。薄くカットした断面もサシの入り方が素晴らしく綺麗です。

藤山大将にお鍋で調理していただけます。

・花山椒、高森和牛サーロイン、クレソン

こちらのお肉は初めていただいたのですが、面白い!サーロイン2枚なのですが全く別物。1枚は肉の旨味を、もう1枚は脂身の甘み十分、滑らかで官能的ともいえる絶品さ。花山椒の香りとあと引く爽やかな刺激も素敵。スープは肉とカツオのごく明確な旨み出汁、京都産クレソン、花山椒と全て主張の強い素材を使った一品ですが、上品に、そして洗練さえ感じさる逸品でした。

・土鍋ご飯、蓬麩の味噌汁、サバのへしこ、お新香

お米は丹後の、コシヒカリか。炊き込みご飯はやらないそうですが、納得のお味。甘みと香り良く、それだけでもとても美味しい。

そしてこのご飯のお供が凄い。

自然薯とアワビを使ったとろろでございます。

山芋は刺激が強い素材だと思うのですが、アワビのすり身を加えることで、とても優しい仕上がりに。

粘り気は少なくクリーミー、うっとりする美味の最強とろろご飯でした。そして少し残ったご飯は塩むすびにしていただいたのですが、翌日の朝ご飯に食べてびっくり。冷えても素晴らしい美味しさに朝から気分が良くなりました。

甘味は美味しい・わらび餅

さらに・抹茶、せとかと清見オレンジジュース、丹波黒豆、べにほうじ茶と続き、最後まで飽きさせません。

器もとても美しい。目の奥に鋭い光がありながらも、耳に心地よい柔らかいお声が印象的な大将の藤山さんはベテランの風格か、作業の流れは静かで無駄がなく眺めていても気持ちのよいもの。料理の説明は最低限ですが、こちらが聞けば何でも丁寧に教えていただけます。想像力を刺激する料理、人、空間が一体となったとても素晴らしいお店でした。

また季節を変えて、お伺いしてみたいものです。はるばる銀座に来ていただいてありがとうございます!ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

緑に輝く美しい茶碗でした。器も見所十分です。

喰善あべ|煮えばなに見る刹那の美味/the 332th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」332日目、本日は和食です。銀座5丁目、みゆき通り沿いのビルの3階「喰善あべ」さんにお伺いしました。

店内はL字型カウンター11席のみ、京の雰囲気を感じさせる雅やかな内装、調理場中央に設置された炭焼き台の釜に目が釘付けです。 コースは¥15,000、¥18,000の2種、本日は後者の・おまかせコース ¥18,000(w/o tax, サ別10%)をお願いしました。

八寸・栗と舞茸の白和え、黒アワビ、イワシとクルミ、鯖鮨、生干クチコ、栗

どれもハイレベルですが、特に生干クチコは酒呑みには悶絶級。最初から心をがっちり掴まれた美しい八寸でした。

・ジコボウの白味噌椀

ポルチーニのような信州のキノコ。寒い日、クリーミーなほっこり味。体の中から温まります。

造り・ブリ、マダイ、スミイカ

お造りをいただいている間、目の前の鍋に目が釘付け。秋の味覚の代表選手、松茸です。良い香りが店内に漂い、食欲を刺激いたします。

・ハモと松茸のしゃぶしゃぶ

ハモも松茸も香り良く。至福の出汁です。

・京揚げと水菜煮込み

その出汁で煮込めばなんでもご馳走に。染み染みと滋味。その間にカウンター内の調理場で炭焼きされている魚はこちら。

・八郎潟産天然ウナギの白焼き、蒲焼き

その厚みからけっこうな大きさと想像されます。皮がパリパリ、身はしっかりとした歯ごたえに上品な旨味たっぷり。絶品です。

・小芋と信州産キノコ餡掛け

一番の楽しみ前に落ち着く一杯。こちらの名物の1つは何と言ってもおくどさん(竃)で炊く白飯です。

・煮えばな

米とご飯の間、個人的に一番好きな瞬間。アルデンテの歯ごたえと柔和で甘み際立つこの刹那的美味しさ。

・白飯、辛子明太子、めざし、じゃこ、お新香、しじみの赤だし

スペシャリテというだけあって流石の美味しさ。


炭火でメザシを焼く香りだけで、いくらでも食べられますね。お焦げも美味しく、5杯もお代わりしてしまいました。美味しいお米は何も付けずにそのままいただくのが一番好みです。

最後は美味しい甘味が2品。

・イチジクの赤ワイン煮

・一口ぜんざい

最後は美味しいお茶をいただきゆっくりと。基本的に大将お一人で調理されていることもあり、いつの間にやら、あっという間に3時間半もたっていました!

日本酒は最初は冷や、後はぬる燗で以下をいただきました。
・徳次郎(京都府城陽市 城陽酒造)特別純米 ひやおろし原酒 ¥1,200
・田酒(青森県青森市 西田酒造)山廃純米吟醸 ¥1,400
・醴泉 波紋(岐阜県養老町 玉泉堂酒造)純米大吟醸 超ひやおろし ¥1,400
大吟醸を中心に、なかなか豊富な品揃え。

最初の八寸が素晴らしかったですし、ハモ、ウナギ、キノコなど好物も沢山出たので大変満足。目がキラキラした大将の飄々とした佇まいも素敵でした。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

“喰善あべ”さんについて詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

閉店)祇をん 八咫|京料理の粋と美 /the 30th day

こんにちは、トリプルです。

銀座6丁目の美味しい飲食店を巡るグルメブログ”銀座6丁目美食日記”、30日目です。

本日は、胃に優しいものが食べたいと思い京料理。

“祇をん 八咫-やた”さんにお伺いしました。

1階が”BARNEYS NEWYORK”、交詢ビルの4階です。

このビルの飲食店は相変わらず高級感のあるエントランスです。赤提灯が親しみ有り。

“菊花開-きっかひらく”¥5,000 をオーダーしました。

お通し”ホタテとズイキ(芋茎)の刺身”

ズイキ初めて食べます。ホタテと共に、シャキシャキした歯ごたえと清涼感が美味しいです。

先附、左から”菊花と菊奈の浸し、酒盗の大和芋掛け、秋刀魚胡瓜酢、京唐辛子山椒煮、だだ茶豆塩茹で”

どれも食べやすく美味。酒盗、美味しいです。山芋とも合うんですね。酒飲みには堪りません。

椀”ぐじ(甘鯛)真薯”

しん薯の程よい甘味、素材が生きていて美味しいです。

いくらでも御代りできそう。

造り”真鯛”

造り”本マグロとつぶ貝”

お刺身にそれほど前向きではないですが、こちらは鮮度抜群で非常に美味。

美味しいお刺身は違いますね。お刺身への高感度が上がりました。

また、料理長こだわりの器、川尻一寛氏の白磁も素敵でした。より美味しく見えます。

煮物”冬瓜の肉味噌掛け”

あっさりとした冬瓜、ホタテ、ミニアスパラに、しっかりしたお味の香ばしい肉味噌が良い。

京料理は薄味だけと思われがちですが、京都の冬は厳しく、そのため割と塩分濃いめのお料理も多いそうです。

揚物”丸茄子の宝楽揚”

丸茄子の皮を宝楽=焙烙=器に見立てた見た目にも楽しいお料理。

揚げてありますが、驚くほどサッパリ。巻湯葉がかなり美味しかったです。

しかし丸茄子の肉感、甘み、何故こんなに美味しいでしょう。やはり揚げると最高です。形も好きです。

酢の物”穴子の鬼おろし和え”

こちらは打って変わったサッパリ感。なめ茸、久々に食べました。

食事”昌司郎の新蕎麦”

新蕎麦の季節になりました。

やや細めですが、かなりコシ有り。新蕎麦だけあり香りも楽しめました。

甘味”黒糖焼酎と豆腐のジェラート”

こちらのオリジナル。和風ラムレーズン。

黒糖焼酎もラム酒もサトウキビの糖蜜を原料とした蒸留酒ですが、違いはあります。

黒糖焼酎→発酵に米から作った麹を使用。

ラム酒→糖蜜を酵母で発酵させ、蒸留。

食べた瞬間、焼酎が香り、その後ラムレーズンのような甘味を感じます。美味しいです。

全体的にサッパリとしており、後味爽快です。

美味しく粋で美しい京料理、ごちそうさまでした!

店内はカウンターがメイン。4人がけのテーブル席も1つあります。

料理する様子を目の前で見られるのも楽しいです。

料理長も、和やかな雰囲気でお話しやすいのも良いですね。

場所はコチラ。

“祇をん 八咫”さんに付いて詳しくはウェブサイトをご覧下さい。

お立ちよりの際は是非トリプルにも遊びに寄って下さいませ。