喰善あべ|煮えばなに見る刹那の美味/the 332th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」332日目、本日は和食です。銀座5丁目、みゆき通り沿いのビルの3階「喰善あべ」さんにお伺いしました。
店内はL字型カウンター11席のみ、京の雰囲気を感じさせる雅やかな内装、調理場中央に設置された炭焼き台の釜に目が釘付けです。 コースは¥15,000、¥18,000の2種、本日は後者の・おまかせコース ¥18,000(w/o tax, サ別10%)をお願いしました。
八寸・栗と舞茸の白和え、黒アワビ、イワシとクルミ、鯖鮨、生干クチコ、栗
どれもハイレベルですが、特に生干クチコは酒呑みには悶絶級。最初から心をがっちり掴まれた美しい八寸でした。
・ジコボウの白味噌椀
ポルチーニのような信州のキノコ。寒い日、クリーミーなほっこり味。体の中から温まります。
お造りをいただいている間、目の前の鍋に目が釘付け。秋の味覚の代表選手、松茸です。良い香りが店内に漂い、食欲を刺激いたします。
・ハモと松茸のしゃぶしゃぶ
ハモも松茸も香り良く。至福の出汁です。
・京揚げと水菜煮込み
その出汁で煮込めばなんでもご馳走に。染み染みと滋味。その間にカウンター内の調理場で炭焼きされている魚はこちら。
・八郎潟産天然ウナギの白焼き、蒲焼き
その厚みからけっこうな大きさと想像されます。皮がパリパリ、身はしっかりとした歯ごたえに上品な旨味たっぷり。絶品です。
・小芋と信州産キノコ餡掛け
一番の楽しみ前に落ち着く一杯。こちらの名物の1つは何と言ってもおくどさん(竃)で炊く白飯です。
・煮えばな
米とご飯の間、個人的に一番好きな瞬間。アルデンテの歯ごたえと柔和で甘み際立つこの刹那的美味しさ。
・白飯、辛子明太子、めざし、じゃこ、お新香、しじみの赤だし
スペシャリテというだけあって流石の美味しさ。
炭火でメザシを焼く香りだけで、いくらでも食べられますね。お焦げも美味しく、5杯もお代わりしてしまいました。美味しいお米は何も付けずにそのままいただくのが一番好みです。
最後は美味しい甘味が2品。
・一口ぜんざい
最後は美味しいお茶をいただきゆっくりと。基本的に大将お一人で調理されていることもあり、いつの間にやら、あっという間に3時間半もたっていました!
日本酒は最初は冷や、後はぬる燗で以下をいただきました。
・徳次郎(京都府城陽市 城陽酒造)特別純米 ひやおろし原酒 ¥1,200
・田酒(青森県青森市 西田酒造)山廃純米吟醸 ¥1,400
・醴泉 波紋(岐阜県養老町 玉泉堂酒造)純米大吟醸 超ひやおろし ¥1,400
大吟醸を中心に、なかなか豊富な品揃え。
最初の八寸が素晴らしかったですし、ハモ、ウナギ、キノコなど好物も沢山出たので大変満足。目がキラキラした大将の飄々とした佇まいも素敵でした。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!
“喰善あべ”さんについて詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。