銀座 鮨 奈可久|銀座で味わう伝統の系譜/the 419th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」419日目、本日はお鮨です。2018年12月にオープンした鮨店「銀座 鮨 奈可久」にお伺いいたしました。

銀座江戸前鮨の名店「二葉鮨」「なか田」の系譜に連なるお店、「六本木 奈可久 」からの暖簾分けで、数年ぶりに「銀座 奈可久」復活ということで、心構えも十分かと思われます。

場所は銀座7丁目、ソニー通り沿い。中華料理の「レンゲ」、蟹料理の「きた福」などの名店が入っている「銀座七四五ビル」の1階。

店内はL字型のカウンターに個室1部屋。背筋が伸びる静謐な雰囲気。 17時から営業されており、握りのみでも注文できるのがとても嬉しいです。村上大将はとても柔らかな物腰の方、積極的に話しかけていただけるので緊張感はなく、リラックスモードでスタートです。

お好みでもお願いできるのですが、結局トロ以外の全タネをいただくので・握りのみのおまかせでお願いしました。

・ヒラメ、赤貝、トリ貝、アオリイカ

最近赤酢を使うお店が多いので、米酢のみのシャリというだけで好感度アップ。春は貝が美味しい季節です。ねっちり食感のアオリイカは千切にすることで、醤油との一体感を感じられます。ご飯はやや固めでパラパラとほぐれるタイプ、味については、酢と塩の切れ味というよりも、酢と砂糖の甘みを感じる優しいシャリ。大将の人柄がよく現れておりとても良い。

・カスゴ、ボタンエビ 昆布〆、ホッキ貝、コハダ

春に食べたいカスゴ(春子)はおぼろを挟み、ほのかな甘みが駆け抜けます。綺麗なコハダも美味。

・バフンウニ、タイ、車海老、金目鯛 棒鮨

車海老は黄身酢おぼろに漬ける伝統的な江戸前仕事。タイは捌いた初日だそうでブリブリです。

・赤身漬け

今日一番印象的だったのが和辛子を乗せた漬け。香りも良くハイレベルで絶品!

・小柱、タコ、アナゴ、タマゴ

奈可久名物というタコの桜煮も柔らかくて最高です。

・シジミのお吸い物

滋味深いお吸い物が落ち着きます。

追加・干瓢巻き

17時からの営業時間、おこのみでの注文、最初から醤油の入った皿が置かれるなど、年配の方に配慮したサービスと思われますが、価格も良心的で居心地良く、銀座でお寿司が初めてという方にもお勧めできるお店です。 また銀座に良い鮨店ができて嬉しい限りです!ごちそうさまでした!

「銀座 鮨 奈可久」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

もう1つの見所は大将の名前に使われている漢字「亀」のモチーフ、内装や飾られた絵画の中にも隠れていたり、探してみるのも面白いです。

銀座 鮨 み富|変わりゆく 鮨の観念/the 380th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」380日目、本日は7月30日に銀座5丁目、三原通り沿いにオープンした鮨店「銀座 鮨 み富」にお伺いいたしました。

1階は以前ブログでご紹介させていただいた「のと半島 時代屋」です。1本西側のあずま通りの老舗鮨店「新富寿し(現在休業中)」で22年働かれていた三橋克典氏が大将を勤めています。 本日は一番お手頃な・ランチ握り ¥3,000(w/o tax)をお願いしました。

・赤身漬け

シャリは小ぶり、米酢の柔らかな握りです。タネとのバランスは良い感じで、酢と塩が効いた鮨は夏バテ防止にも最適ですね。ちなみにガリは目の前の陶器の入れ物に入っておりセルフでいただけます。

・タイ

・シンコ2枚付

酢で〆る仕事はさすがです。美味しいです。

・シマアジ

この時期脂が乗って美味しいシマアジ。

・煮タコ

いわゆる桜煮も江戸前ならではの仕事です。

・イクラ

・アナゴ

・タマゴ

・かんぴょう巻き

ここまでがランチコース。以下は追加でいただきました。

・アジ

・アジ酢〆

アジはそのままでも十分美味しいですが、酢で〆るとまた別物。今日一番!

・イシガキガイ

イシガキガイは岩手県で養殖されているトリガイに似た貝です。食感良くさっぱり。残念ながら天然物は2011年の震災で全て流されてしまったそうです。

・イワシ

これくらい食べるとお腹も心も大満足です。追加で4貫頼んでトータル5,000円程、このお値段はやはり良心的に感じます。

そして新富寿しと同様、通しで営業されています。銀座で通し営業されている鮨屋を寿司幸本店くらいしか私は知りません(チェーン店除く)。鮨の観念、食べ方が当時と変わってきているなかで、少ない人数で、なかなか根性のいるスタイルだと思います。

受け継がれ、発展して行く江戸前鮨。今後のアップデートにも期待です。 またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

「銀座 鮨 み富」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

鮨 杉澤|伝統と革新が香る鮨/the 368th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」368日目、本日はお鮨です。銀座6丁目泰明通り沿い、昭和イーティングビルの2階に4月1日にオープンしたお鮨店「鮨 杉澤」さんにランチ訪問いたしました。

特徴的な「鮨」の字体から出身がわかる方は銀座通or鮨通です。銀座の有名店「鮨 青木」出身の杉澤さんの独立店。優しい目鼻だちの親しみやすい杉澤大将です。

綺麗なL時型カウンター8席のみ。

新築ビルの新店ですので、非常に清々しい雰囲気。カウンターの木の香りが心地良いです。

現在ランチは¥3.000、¥5,000の2種、夜のコースもいただけるそうです。本日は・おまかせ握り ¥5,000(w/o tax)をお願いしました。まずは摘み2品からスタート。

・鳥貝ひも、タコ頭の桜煮

鳥貝はクレソンと海苔巻き、煎り酒とゴマでいただきます。タコの頭は足とは少し違い歯ごたえがあって美味しいです。

・しょうが

青木といえばこの形のガリ。歯ごたえが良くて美味しい。食べ過ぎ注意です。

・マコガレイの木の芽鮨

赤酢を使う鮨店が非常に多い中、米酢だけで品良く仕上げているのが好感触。2回目のお伺いなのですが、シャリは前回と比べやや柔らかめの仕上りでしょうか。

・中トロ

・コハダ

米酢のシャリは〆物と相性抜群。非常に美味しいです。

・カスゴ

表面を軽く炙って。キリッとしたカスゴ、最後に芝海老のおぼろの甘みが駆け抜けます。

・赤身漬け 海苔巻き

漬けは握りを海苔で巻くのですが、海苔の香りと食感が加わりいっそう美味。

・ハマグリあしの昆布締め

昆布〆したものをさらに昆布で挟んでいます。初めていただくお鮨でした。昆布の甘みと旨みが加わり大変美味しい。

・サイマキエビ

上に乗っているのは卵の黄身酢おぼろ。小さい車海老をサイマキと呼ぶのですが、甘みが弱い分をおぼろで補完。黄身酢おぼろ、ご飯にかけても絶対美味しいです。販売希望。

・タイと冬瓜のお吸い物

お吸い物もしっかり具が入っているが嬉しい。滋味です。

・アナゴ

・タコ桜煮

手間のかかる桜煮の握りは出すお店が少ないので、嬉しい。こちらは足部分です。シャキシャキした食感で美味しい。

・干瓢巻き

・タマゴ

追加・アジ

肉厚で立派なアジ、中には芽ネギ。この時期のアジは絶品!最後にふさわしい一品でした。

鮨価格高騰の中、非常に良心的なランチ価格が嬉しい。落ち着いた雰囲気の中、しっかりと仕事がなされた美味しい江戸前鮨をいただけるお店で、満足度は高い印象です。今後展開されるであろう杉澤流への変化が非常に楽しみですね。 またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

泰明通り、1階にラーメン店「麺屋 ひょっとこ」が入っているビルの2階です。