レストラン アンド バー ユバ|京湯葉専門店が東急プラザに期間限定オープン/the 664th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」664日目、本日は2023年4月29日にオープンした湯葉専門店「レストラン アンド バー ユバ」にお伺いしました。

場所は数寄屋橋交差点の商業施設「東急プラザ銀座」の7階。大きな窓から数寄屋橋交差点が見下ろせる明るく広々としたスペース。
レストラン アンド バー ユバ
廃棄された衣類から作った肥料で野菜を育てるなど循環型の衣食住事業を展開している会社「クレサヴァ」の期間限定(2023年7月下旬まで)サステナブルショップ「サーキュラーファーム ミュージアム」内のレストランです。

京都府南丹市美山に農園があり、そこで育てられた大豆から作られた湯葉を提供しています。

・湯葉づくし御膳 ¥1,980
湯葉づくし御膳
大豆と黒豆の湯葉、京野菜と湯葉のおひたし、京漬物と湯葉の白和え、丹波朝露とりの湯葉衣揚げ、京野菜と湯葉のサラダ(豆乳ドレッシング)、汲み上げ湯葉と平飼い卵の卵黄醤油漬け、美山産コシヒカリのご飯、湯葉のお吸い物など豪華な湯葉尽くし。

湯葉の衣を使った鶏胸肉の唐揚げもバリッとした変わった食感がユニーク。
湯葉づくし御膳
品数の多さが楽しく、とても体に優しい印象です。

最後はご飯に湯葉と卵黄を掛けて湯葉玉ご飯で。
湯葉づくし御膳
普通の卵ご飯よりちょっと上品で贅沢感が感じられます。美味。 

・湯葉あんかけ丼 ¥1,100
湯葉あんかけ丼
別の日にいただいた湯葉丼、上にたっぷり乗った餡がもったりした印象ではありましたが、こちらも円やかなお味で美味しくいただきました。ご飯の量が多いのでお腹も満たされます。

・美山豆乳(黒)¥600
美山豆乳(黒)
最後は珍しい黒豆を使った温かい豆乳をいただきました。通常の白い豆乳よりキリッとして飲みやすい気がいたしました。

2023年5月31日までドリンク注文で食事メニューが20%オフになるサービス中。
レストラン アンド バー ユバ
ドリンクメニューやスイーツも充実しているのでカフェ利用にも最適。レストランフロアにないため空いているのも魅力です。またお伺いさせていただきます。ごちそうさまでした!

「レストラン アンド バー ユバ」について詳しくはウェブサイトをご覧下さい。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

銀座 ふじやま|銀座で味わう京料理の絶佳/the 423th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」423日目、本日は和食です。京都の老舗料亭「和久傳 わくでん」で20年以上活躍、総料理長まで勤めた藤山貴朗氏が独立し、2019年3月末、銀座にオープンした和食店「銀座 ふじやま」にお伺いいたしました。

場所は銀座3丁目、当ブログでもご紹介させていただいた「日本ばし やぶ久」「鮨 いしやま」などが入っている銀座モリタビルの7階です。

エレベーターを下りると静謐な店内、暗い廊下を通りドアを開けると今日の舞台へ。茶室を思わせるしっとりとした雰囲気に、木目が鮮やかなカウンターが印象的。銀座においては個性的な気がしますが、日本の伝統をしっかり踏襲した風雅で非常に落ち着く空間です。カウンター8席以外に個室も2部屋。

料理は・おまかせコース ¥30,000(サ別10%, w/o tax)のみ。温かい枇杷の葉茶、そしてまずは一献、伏見の低アルコール日本酒・抱腹絶倒をいただき楽しみな料理がスタート。

・蒸しアワビ、肝の飯蒸し

とても柔らかで気持ち良い弾力。肝ご飯が美味しく無いわけはありません。上には独特の香りがアクセントのロックチャイブ。期待が高まる先付です。

・毛ガニ、オニヒカゲワラビの土佐酢ジュレ掛け

上にはクセの無い特大ワラビ、かなり大きい毛ガニだと思われるのですが、味が濃いことこの上無し。美味。

・ハマグリ、湯葉の椀

続いても強い出汁が印象的な椀物、京都の青大豆を使った湯葉との組み合わせが絶品。湯葉の良さはあのトロッとした食感だと思うのですが、豆乳本来のコク、香り、甘みがあり今まで食べた中で一番。味の濃さは青大豆というより、京都の製造元の特徴なのだとか。

・アマテ(マコ)ガレイ、トリガイ、メジマグロ 黄身酢

明石のものだそうですが、カレイが最高。この旨さは凄い。ここからさらに盛り上がったらとんでもないことになっていたのですが、次の料理からやや落ち着きを取り戻します。

八寸・トラエビ、アオリイカ、ホタルイカ、ウドと生カラスミ、コゴミと利休麩のエゴマ和え

大きい桜エビのような虎エビは初めていただきましたが、サクサクで海老独特の香り良い超天然かっぱえびせん。もし食べ放題ならやめられない、とまらないお味。

・タケノコ、たらの芽てんぷら、木の芽味噌

・アマダイ、春キャベツのソース

身は焼き、ウロコは揚げるという一手間が嬉しい関西名物のグジ(アマダイ)。

・ヤーコンうどん、キャビア

ラトビア モトラ社の世界一小さいチョウザメ「スターレット」のキャビア。透明感のある色合いで塩味もごく薄めで違和感なく調和。うどんも美味しい。

続いての食材はこちら。

春の短い季節しかいただけない花山椒。

美術館に何気なく置いてあっても違和感無さそうなオブジェ。

とても美しいお肉は希少な山口県産高森和牛のサーロイン、しかもミートスペシャリスト沼本氏の必旨「沼本カット」。

京都のクレソンと合わせて。薄くカットした断面もサシの入り方が素晴らしく綺麗です。

藤山大将にお鍋で調理していただけます。

・花山椒、高森和牛サーロイン、クレソン

こちらのお肉は初めていただいたのですが、面白い!サーロイン2枚なのですが全く別物。1枚は肉の旨味を、もう1枚は脂身の甘み十分、滑らかで官能的ともいえる絶品さ。花山椒の香りとあと引く爽やかな刺激も素敵。スープは肉とカツオのごく明確な旨み出汁、京都産クレソン、花山椒と全て主張の強い素材を使った一品ですが、上品に、そして洗練さえ感じさる逸品でした。

・土鍋ご飯、蓬麩の味噌汁、サバのへしこ、お新香

お米は丹後の、コシヒカリか。炊き込みご飯はやらないそうですが、納得のお味。甘みと香り良く、それだけでもとても美味しい。

そしてこのご飯のお供が凄い。

自然薯とアワビを使ったとろろでございます。

山芋は刺激が強い素材だと思うのですが、アワビのすり身を加えることで、とても優しい仕上がりに。

粘り気は少なくクリーミー、うっとりする美味の最強とろろご飯でした。そして少し残ったご飯は塩むすびにしていただいたのですが、翌日の朝ご飯に食べてびっくり。冷えても素晴らしい美味しさに朝から気分が良くなりました。

甘味は美味しい・わらび餅

さらに・抹茶、せとかと清見オレンジジュース、丹波黒豆、べにほうじ茶と続き、最後まで飽きさせません。

器もとても美しい。目の奥に鋭い光がありながらも、耳に心地よい柔らかいお声が印象的な大将の藤山さんはベテランの風格か、作業の流れは静かで無駄がなく眺めていても気持ちのよいもの。料理の説明は最低限ですが、こちらが聞けば何でも丁寧に教えていただけます。想像力を刺激する料理、人、空間が一体となったとても素晴らしいお店でした。

また季節を変えて、お伺いしてみたいものです。はるばる銀座に来ていただいてありがとうございます!ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

緑に輝く美しい茶碗でした。器も見所十分です。

閉店)呂者堂 ろばた|絶品、天然海鰻/the 96th day

2016年11月追記)久しぶりのお伺い!当店お隣の和食店”ろばた”さん、いつも素敵な時間をありがとうございます!

お通し ・蒸しウニ、銀杏
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生もいいけど、蒸しもいい。日本酒にぴったりのアテですね。

・淡路産タイのお造り
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歯ごたえと甘みを楽しめる、独特の切り方。美味。

・松茸とハモの土瓶蒸し
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松茸はもう今年最後になるのだそうです。

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出汁が最高に美味しくて口福感たっぷり。

・柳かれい干物は囲炉裏で。このビジュアルだけで美味しさは3割増し。
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食べた後の頭と尻尾、骨はさらに網で焼いて煎餅風に。これもまた乙なお味です。

・天然鰻の蒲焼
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今年は鰻の入荷があまりないそうです。少しだけ残りがあってラッキーでした。 目の前で焼いていただけるのは最高の贅沢。

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三切れずつでしたが、絶品ですね。もっと食べたい〜。

・がんも、タコ、里芋、ほうれん草の炊き合わせ
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最後は優しい煮物で〆。シンプルな料理が美味しいって素晴らしい。

お酒は以下を燗で一合ずついただきました。 “八海山 純米吟醸”、”菊正宗 本醸造” これで一人8,000円ほど。最高ですね。 お一人でされているので、ペースはゆっくりですが、これがまた良いいんです。

万人受けするお店ではないかもしれませんが、私にとっては、とっても大事な最高のお店です。 またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

以下2013年11月記載(現在ランチ営業はしていません)

トリプルのお隣、1階に玉泉堂さんが入っている土屋ビルの裏です。ふと裏口の横を見るととても気になる張り紙を発見しました。

御昼食、天然うなぎ、すっぽん雑炊。惹かれます!

すぐ近くにこんな魅力的なお店があったなんて!早速お伺いしました。

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ“銀座6丁目美食日記”、96日目、本日は和食、うなぎです。“呂者堂-ろばた”さんにお伺いしました。場所は土屋ビルの2階です。ここにお店が存在すると思わせない雑居的階段を上るとそこには思っても見なかった空間が。

囲炉裏を中央に据えたテーブル席。奥にはカウンター。素敵です。

お昼のメニューはスッポンとウナギの2種類のみ。天然ウナギを注文しました。まずは、こちらから。

前菜 ・湯葉、タコと野菜の煮物

柚子の香る優しく上品な煮物。その中でもタコが良かったです。柔らかく深いお味。好物の湯葉もとても滑らかで嬉しいです。

ウナギは囲炉裏に炭をおこして、その場で焼いていただけます。素晴しい。

天然ウナギは広島県福山市の鞆の浦産。川ではなくて海で取れた珍しいウナギです。

見るからに厚みがあって美味しそうです。それもそのはず海鰻は800g〜1kg程の大きさで、生きたままお店に届きます。さばくのがとても大変とのこと。お疲れさまです!ちなみに、少し分かりにくいですが、身の上に乗っている薄いピンクのものは卵。鞆の浦で取れるウナギは全てメスだそう。不思議ですね。

タレを薄く付けて、再び焼きます。

油の爆ぜるプチプチという音、香しく甘い匂い、炭の温かさ。何と愉快な時間でしょうか。

焼くこと20分で出来上がり。蒸さずに焼く関西風で仕上げていただきました。
しっとりと柔らかくも引き締まった身、パリッと軽く仕上がった皮のバランスが絶妙。自然な油の乗り具合とクセのない高貴な味。素材を引き立てる、淑やかなタレも良い。秀逸です。

他、ご飯、肝吸い、お新香が付きます。ご飯に乗せれば豪華な天然海うな丼。
厚みがありますので、少なく見えても満足感ございます。視覚、聴覚、触(舌)覚、味覚、嗅覚、五感全てで味わえる大満足の鰻でした。ごちそうさまでした!

甘味 ・栗きんとん

お口直しに。こちらも優しいお味で、とても美味しいです。

こちらで仕入れる天然鰻は今の時期しか入手できないということ。また、手に入らない場合もあるので、タイミングが良ければ食べられます。お気をつけ下さい。

お立ちよりの際はトリプルにも遊びに寄って下さいませ。