銀座歴史散歩地図 明治・大正・昭和

面白い銀座本を見つけたのでご紹介いたします。『銀座 歴史散歩地図 明治・大正・昭和』草思社。
P1390383

地図や写真が沢山掲載されており、当時の銀座にタイムスリップできる楽しい本です。特に詳細な地図は秀逸ですね。ちなみにトリプル銀座の周辺の地図はこういう感じです。

平成27年(現在)の地図
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昭和32年(58年前)の地図
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戦後で表情が様変わりしています。高度成長期真っ盛りで割烹、喫茶店、バーがやたら多いのが面白い。この時代には「むとう」「菊川」「三亀」「茂竹」「寿司幸」「泰明庵」「一番館」さんななど今も残る名店も多いですね。日本料理店 菊川さんは映画監督の川島雄三氏の行きつけで、色々物語があるらしいですが、、、凄い!

昭和16年(73年前)の地図
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今高速道路がある場所(コリドー街)は、外濠川。これは江戸城の堀の外側の部分です。飲食店や会社もありますが、民家がほとんどのようです。

昭和5年(84年前)の地図
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関東大震災の7年後で、まだ建設中、空き地が多いようです。この時期に、尾張町、木挽町などの町名が廃止され、銀座八丁が誕生。今リクルートのビルがある場所には、東京新聞の前身である「国民新聞社」。その正面には建設前の電通ビルが見えます。

明治35年(113年前)の地図
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もとは山下町と呼ばれていたのですね。新聞社や貿易会社が多く見られます。現在築地にある饅頭の塩瀬が銀座に!現在トリプル銀座がある場所には飯田槙雄氏の会社のよう。1878年創立の泰明小学校は永遠ですね。

銀座地区全てを網羅しておりまして、全然見飽きません。面白いです!是非お近くの書店でお手に取ってみてください。