嘉祥 うち山|ごま豆腐と鯛茶漬けの専門店/the 517th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」517日目、本日は2020年9月にオープンした和食店「嘉祥 うち山」にお伺いしました。銀座の和食の名店「銀座 うち山」の系列店です。

場所は銀座3丁目、松屋通り沿い「銀座成田屋ビル」の3階。
銀座成田屋ビルの3階
地下1階は老舗のイタリアン「スケべニンゲン」です。

ランチは鯛茶漬けのみの¥1,800のメニューもありますが、本日は・すっぽん鍋と鯛茶漬けのコース ¥3,500 をお願いしました。11月中はディナーでも同じ料理が同じ価格でいただけます。

・焼きゴマ豆腐
焼きゴマ豆腐
「うち山」と言えばこちらの焼きゴマ豆腐。醤油を掛けていただきます。外はパリッと中はトロトロ、ゴマの優しい風味が口の中に広がります。

・鯛のかぶと煮
鯛のかぶと煮
頭の部分ですが、ほじくれば、食べる部分がけっこうあります。魚の頭は最も美味しい部分の1つです。皮や目玉のゼラチン質もいけます。

・すっぽん鍋
すっぽん鍋
寒い季節に非常に嬉しい熱々のすっぽん鍋。

すっぽんの肉、エンペラ、内臓など色々な部位が入っています。すっぽん鍋
アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養分が豊富に含まれ、コラーゲンもたっぷり。元気も出ますし、美容にも良さそうです。すっぽん出汁のスープがとても滋味です。

鯛茶漬けセット。ゴマだれは2種類で右が「銀座 うち山」で使用している辛めのもの、左が「嘉祥 うち山」オリジナル、クルミとカシューナッツが隠し味に入ってマイルドなお味です。
鯛茶漬けセット
ご飯は山形庄内の「つや姫」、鯛は熊本天草の「みやび鯛」だそうです。お茶漬けの前に、鯛とゴマだれで御菜として楽しみます。鯛は程よくプリプリ、土鍋で炊いたご飯も美味しいです。鯛のお代わりは有料ですが、ご飯のお代わりは無料です!

脇役のお新香もなかなか。
お新香
持って帰りたくなる美味しさです。

最後はたっぷりとゴマだれを付けた鯛をご飯に乗せて熱い煎茶掛けていただきます。
鯛茶漬け
ご飯が水分量少なめの仕上がりなので、茶漬けにするとバランスがとても良いです。

・黒糖ゼリー
黒糖ゼリー
最後は瓶入りの優しいゼリーで口直し。安心安定の「うち山」クオリティー、価格とボリュームのバランスも良く、満足感のあるランチコースでした。ごちそうさまでした!

「嘉祥 うち山」について、詳しくはウェブサイトをご覧下さい。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

銀座 うち山|春を愛でる日本料理/the 417th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」417日目、本日は和食、2002年オープンの有名店「銀座 うち山」にお伺いしました。

場所は銀座1丁目、昭和通り1本東側の通り沿いのビル、地下1階。

あまり目立ちませんが店名の書かれた小さな照明が置かれています。

落ち着いた明るさの店内は一直線11名のカウンターに個室2部屋。ランチのリーズナブルな鯛茶漬け、お弁当が大人気でしたが、残念ながら2019年3月で終了しており、現在は¥5,000からのコース料理のみ。本日は・ランチ会席コース ¥15,000(w/o tax)を事前に予約してお伺いいたしました。まずはこちらから。

焼きゴマ豆腐

名物のゴマ豆腐。うち山出身の方は独立後も必ずと行っていいほどゴマ豆腐を最初に出されています。醤油をかけて。サイズも大きめ、外はカリカリ、中は本当に滑らかでフワフワです。

トマト、金柑

カツオ 黄味醤油

軽く炭焼きで。この時期のカツオはさっぱりしていますが、黄味醤油でコクを追加。

アスパラガス酒盗漬け、ホタルイカ ウルイ ウニ乗せ、生このこ 大根おろし

お酒のアテに最高の3品でした。酒盗に付けた白アスパラの上にグリーンアスパラというのが面白い。

イサキ

こちらも軽く炙って、なんと5kgもある特大サイズだそうで5日熟成、食感も素晴らしく皮部分も美味、噛むほどに旨味が出ます。

アサリ真薯、タケノコ、ワカメの碗

春に美味しい素材3つの組み合わせで間違いのない美味しさ。しっかりとしたお出汁も滋味です。 

平貝の磯辺焼き

フキノトウの天ぷらがアクセントになりますが、ちょっと苦味が勝ち過ぎる印象です。

ハマグリ、タケノコ 、フキ

目の前では鯛茶漬け用の鯛を人数分カットしていきます。

見るからにプリプリで美味しそうです!

・焼きタケノコ

京都の長岡京のタケノコ。とても柔らかでシャキシャキ、ほぼ醤油を塗って焼いただけだと思いますが、クセは一切無く、タケノコ自体の甘みも十分な春の味覚。

野鴨、クレソン

飛騨高山の鴨だそうです。しっかりした噛みごたえとさっぱりとした旨味のとても食べよいお肉です。お出汁が美味しい。

鯛茶漬けセット

お米は羽釜で炊いた新潟県岩船産コシヒカリ、お米だけでも十分美味しいのです。最初は鯛のゴマだれ和えを熱々の白ご飯と一緒に。

良きところで薄く仕上げた煎茶を掛けて鯛茶漬けに。

お茶を掛けることで鯛のニュアンスも変わるのも楽しいです。コクのあるゴマだれが煎茶で中和され非常にさっぱりといただけます。美味しいご飯も沢山炊いていただけるので、鯛が無くなった後も雑魚や漬物で楽しめます。残ったご飯は雑魚握りにしていただけるのも嬉しいです。

葛切り

打ち立てのものを黒蜜でいただきます。葛切りはそんなに食べた経験ありませんが、喉越しが素晴らしく、今までで一番美味しかったです。

最後はお抹茶を点てていただきました。

今日使用した箸とナプキンはお土産にいただけます(もちろん箸は洗っていただけます)。女性の料理人の方も多いこともあり、細やかなサービス、和やかな雰囲気で食事をいただけます。貝、山菜、タケノコと春の美味しさを満喫できたランチタイムでした。ごちそうさまでした!

「銀座 うち山」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

くろぎ茶々、絆|夏にもぴったり鯛茶漬け/the 310th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」、310日目です。本日は夏場、食欲がない時でも美味しく食べられるお茶漬けです。

ギンザシックスB2の鯛茶漬け屋「くろぎ茶々」さんにお伺いしました。

大門にある(今年3月に湯島から移転)和食の名店「くろぎ」と京都の製茶会社「福寿園」のコラボショップです。

開店直後の10時半にお伺いしたのですぐに入れましたが、中に入ってみてびっくり!5席しかないんですね。。。すぐに満席になりました。 茶室をイメージした和モダンな店内、カウンターが畳敷きです。喧騒から隔離された感じで落ち着けます。

メニューは・くろぎ茶々の鯛茶漬 ¥2,700 の1種類。自動的に始まります。

・食前茶 京都宇治 福寿園の玉露 水出し

・鯛茶漬け

南蛮漬け、にしんなす、お新香、味噌汁付きです。

お茶は玄米茶、和紅茶から1つを選ぶのですが、両方試させていただけました。

優しい!

まずは白胡麻だれに染まった鯛をそのまま。

濃厚です。

続いてお茶漬け、まずは珍しい和紅茶から。

香りや色は完全に紅茶ですが。胡麻だれと混じると不思議なさっぱり感。ほうじ茶にも似た味わいです。

そして玄米茶。

こちらはお馴染み安定感のあるお味です。 こちら、嬉しいことに鯛とご飯は何度でもお代わり可能!あと1杯はどちらにしようかと迷いましたが、和紅茶を選択。以外とはまってしまいました。美味です。

デザートは・常葉(ときば)

吉野クズの抹茶クズ羹とクリームチーズの二層構造。こちら絶品ですね。 ウグイスきな粉と黒蜜でいただくのですが、きな粉が気に入りました。 美味しい贈答品の1つとして、覚えておきたい甘味です。

最後は熱い・ほうじ茶をいただいて落ち着きます。カウンターを仕切る料理人さんのサービス、雰囲気作りの巧みさにも流石でした。お代わりを沢山すればお得感はかなりあると思いますので、行かれるときは是非お腹を空かせて。お茶漬けのお茶の種類もどんどん変わるということですので、またお伺いしたいと思います。ごちそうさまでした!

変わったお茶漬けを出すお店をもう1店。銀座8丁目、中央通りから1本東側の通り沿いの居酒屋「おまっとさん 絆 」さん。

ランチタイムは「石焼茶漬け専門店」として営業しています。ビルの8階、エレベーターを開けるとすぐにエントランス、靴を脱いで上がるタイプです。入ってすぐにカウンター、手前と奥にテーブル席のシンプルな居酒屋風の店内。お店自体は10年目になりますが、ランチは1月前から始められたそうです。

プレーンなお茶漬けは ¥680 から、うなぎ茶漬け ¥1,980も気になりましたが、本日は様子見ということで・鮭とイクラのお茶漬け ¥1,000をお願いしました。 10分ほどで石焼ビビンパ用の石皿に入ったご飯と出汁が到着。

写真撮影の許可をお願いすると、出汁を入れるところがシャッターチャンスのようで、スタッフの方が出汁を注いでくれました。こういう親切はとても嬉しいです。

皿の端から熱い出汁を注いでいくと、最初は何もおこりませんが、煙がもうもうと立ち込め、

泡がふつふつと湧き上がりました!

もの凄く熱いお茶漬けにワサビと海苔を投入。石皿効果でなかなか冷めないので、ゆっくりといただきます。 イクラも完全に火が通ってしまうので、プチプチ感が楽しめないのが残念ですが、普通に美味しいです。暑い夏に汗をかきながらいただく石焼き茶漬けもまた一興です。

夜は日本酒に品揃え豊富な居酒屋として営業しているそうなので、〆に食べれば盛り上がること間違い無しです。 出汁のお代わりも丁寧に進めていただけますし、スタッフの方の明るいサービスがとても良かったです。 冷製茶漬けなるものもメニューにありましたので、機会があればまたお伺いしてみたいと思います。ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際は是非トリプル銀座にも遊びに寄ってくださいませ。

閉店)銀座おおたに|楽しく優しい隠れ家和食店/the 290th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ“銀座6丁目美食日記”、290日目です。本日は味のある手書きメニュー表で先日から気になっていた和食店「銀座おおたに」さんにお伺いしました。

場所は銀座3丁目、松屋通り沿いのビルの3階です。一度メニューに鰻重があり、そちらを狙っていたのですが、通りがかると「特厚穴子丼(とにかく厚切りジェイソンと横に記載)」なるものが!早速お伺いいたしました。

3階でエレベーターを降りると左が「竹の庵」、右が「おおたに」さん。ドアを開けると落ち着いた雰囲気の店内。

L字型カウンター8席に奥に個室もあるそうです。気の良い大将が笑顔で迎えてくれて一安心。1月末からランチを再開されたそうです。

ランチメニューは鯛茶 ¥1,500、手打ち蕎麦 ¥1,000などがありますが、本日はお目当ての・特厚穴子丼 ¥1,800 をお願いしました。鯛茶はレギュラー、蕎麦は準レギュラーのようです。

・鯛アラのスープ

いきなりインパクトのある一皿。ちょっと濃いめのスープが寒い日には美味しい。 鯛の身も思ったより沢山入っているのが嬉しいです。

・フグ出汁の茶碗蒸し

中にはフグの皮が散らしてあり、昼からちょっと贅沢気分。

・特厚穴子丼

こちらもインパクト大!中央には穴子の肝が鎮座、そして身の厚いこと。切り身を見せていただきましたが大きい。優に2キロはありそうです。味は若干大味ながらも、骨も綺麗に取られており美味。 ビジュアルの勝利でございます。

鯛、フグ、穴子と耳だけでも大満足できそうな充実のランチでした。 最後の〆が蕎麦か鯛茶か選べる¥3,000からのランチ懐石もお勧めとのことなので、またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

そんな訳で数日後ランチ懐石 ¥3,000をいただきにお伺いいたしました。

・ゴマ豆富

・鯛のお造り

鯛茶漬けにも使う鯛。普通にワサビ、醤油でも美味しいのですが、鯛茶用のゴマだれに付けても美味。 皮もちゃんと添えられているのが嬉しいですね。

・ナマコの酢の物

そこまでコリコリしておらずソフトな食感。鼻に刺激的な花ワサビと良く合います。 柔らかく調理するため、あえてアオナマコ(神奈川県佐島産)を使っているそうです。

・ふきのとう、鯛のブルーチーズ和え

上に飾られた鮮やかなグリーンな蕗の薹がとても綺麗です。 新鮮なえぐみとブルーチーズの独特の香りの組み合わせが新鮮で美味!

・フグ唐揚げ

・手打ちそば

福井県産の蕎麦を使った二八蕎麦。素晴らしいコシの強さでございました。 途中で蕎麦つゆに先ほどのゴマだれを入れて味変。これもまた良し。

そして蕎麦湯も絶品!

蕎麦の実のある部分を使って一手間加えており、とろみが強く濃厚です。最後はデザートに・イチゴをいただきました。 日本酒が飲みたくなる料理のオンパレードでした。今度は絶対日本酒をお願いしてみます。

しかしこの内容で、この価格は素晴らしい! 料理長の楽しい性質も魅力的です。メニューは日替わりですので、いただきたい料理があれば事前の電話確認をお勧めいたします。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!