閉店)銀座 左うま|新たな息吹を感じる「うち山」系和食店/the 447th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」447日目、本日は和食です。銀座の和食の名店「うち山」系の新店、2019年8月29日にオープンした「銀座 左うま」にお伺いしました。
場所は銀座3丁目、松屋通り沿い、銀座成田屋ビルの3階です。
「すし おおの」「スケヴェニンゲン」などが入っているビルです。「銀座 左うま」は密かな名店「おおたに」跡にオープン。当時の面影全く無し、一直線のカウンター8席、横後ろもゆったりとした席間隔の贅沢な空間です。
現在ランチは鯛茶(10月で終了予定)、ランチコースのみ。本日は・ランチコース ¥8,000(w/o tax)を事前に予約してお伺いしました。
・ピーナッツ豆腐
牛乳と生クリームを使った嶺岡豆腐のアレンジで、うち山名物ごま豆腐に変わる名物料理になりそうな素敵な一品。穂紫蘇とマイタケで料理感が出ていますが、パン粉サクサクで少し甘みを加えればデザートとしても通用しそうです。
・カニ玉
これも面白い!上品な香りの毛ガニと炒り卵の贅沢カニ玉。湯葉、ズイキ、仕上げに熱々の太白ゴマ油のカニ油を掛けて。こういう気分が楽しくなる料理は良いです。
・タチウオ炭焼き
土佐醤油の大根おろしでいただきます。炭を直接、魚に押し当てる焼き方は初めてかも。以外と炭の香りはそれほどでもない。程よい脂で清涼感もあるタチウオでした。
・スジアラお造り
名前の通りの筋荒感、プリプリで噛むほど味の出る魚でした。同席した方のご相伴にあずかり盛りがよかったのもラッキー。感謝です。
・ハモと松茸の椀
この時期の定番料理。蓋を開けた時香りがたまりません。大きめのハモはフワッとした仕上げで出汁が沁みて美味しいです。
・マナガツオ塩焼き
3kgほどのサイズのものを6日間ほど寝かしていますが、かなりさっぱりとしたお味でした。
カウンター向かいでは土鍋でご飯が炊かれています。
立ち上る麗しい蒸気。
・生うに、オクラ、山芋の蕎麦
箸休めは柿の葉が乗った柿色の器も綺麗な一品。昆布と玉露のそばつゆで、お茶の香りが素敵。茶そばというものがありますが、お茶の香りがした試しがないので、こういう料理は納得です。
・牛肉とキノコ5種の煮込み
仙台牛のリブロース、ハナビラダケ、白マイタケ、シメジ、アワビ茸、山伏茸。キノコが沢山登場すると本格的な秋の気分です。お肉は極柔らか、濃醇なスープが美味。
・土鍋ご飯、タラコの粕漬け、おかか、海苔佃煮、ハモと松茸の炊いたん、ナメコ味噌汁、お新香
お供のバリエーションが豊かで素晴らしい。おかかも佃煮もしっかり料理屋の仕上がり。味噌汁のナメコも立派です。
甘辛いハモと松茸はほうじ茶でお茶漬けに。
味が広がって美味しい。お供が素晴らしく2合余裕で完食です。
・イチジクの蜂蜜煮、黒ごま羊羹、黒豆茶
羊羹は濃厚なガトーショコラのような仕上がりで、甘党にはたまりませんでした。
この価格でしっかり高級食材も使用し、ボリュームもたっぷりで満足感十分。コース内にうち山名物のゴマ豆腐(好きですけど)と鯛茶を組み込んでいないことも挑戦的でとても好感触。大将はまだ29歳とお若く、しかもワンオペというプレッシャーのかかる状況だと思いますが、料理の説明も丁寧で、20代とは思えない落ち着き。遊び心のある料理や器の合わせ方にセンスを感じる今後がとても楽しみな和食店です。 11月からコースも増えるそうなので、またお伺いいたします。ごちそうさまでした!
「銀座 うち山」「銀座 左うま」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。
お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。