小熊|唯一無二のジビエコース/the 400th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」400日目、キリ番の今回は3年ほど前に当ブログでもご紹介させていただいた和食店「小熊」さんに再びお伺いいたしました(以前の記事はこちら)。お目当ては12月限定の・ジビエコース ¥35,000(サ別10%, w/o tax)です。まずはこちらから。

先付・真鴨骨出汁

真鴨の骨を4時間煮込んで抽出された滋味溢れるスープ。生姜も入って体の芯から温まります。

八寸・下仁田葱、鮟肝煮振り柚子、かつお菜煮浸し イカ節、華湯葉と雲丹キャビア乗せ、才巻海老の味噌漬け

八寸だけはジビエが入っておりません。かつお味の不思議な野菜かつお菜とイカ節の組み合わせが楽しい。どれも上質です。

続いてのお品はこちら。唐揚げです。小岩大将から「食べてから何かをお教えします。」と意味深なお言葉が。

鳥のお肉のようですが、肉の柔軟性とコシの強さが凄い。

正解は「お馴染みの黒い鳥」、信州の木の実で育ったカラスだそうです。お肉にこの鳥の強さが表れています。喧嘩を売るのは絶対に止めましょう。

造り・キジ叩き、根ミツバ

打って変わって安心の優しい味わいのキジはワサビ醤油で。自然育ちの根ミツバもパワフルで美味。

焼物・アナグマ諸味焼き

こちらも一度いただいて見たかったジビエです。諸味のおかげか嫌なクセは全く感じず。食感も想像したより柔らかで、脂の甘味が際立ちます。美味。

焼物2・イノシシ、真鴨、オリーブ、山ゴボウ煎餅

「いっぱい食べれそうなんで大盛りにしときました」との嬉しいお言葉、ボリュームが凄い。新潟県の網取り真鴨は力強い旨味、見て和み、食べて荒む鴨類は大好きです。胸肉、モモ肉、ササミの3種類盛り合わせ。ササミが濃密で絶品。丹波のイノシシはウリボウより少し大きなドンコのロース肉。やはり脂部分が甘くて美味しいです。ジビエに負けない力強さの山ゴボウチップも絶品。

口替り・柚子ゼリー

柚子より柚子。清涼感が素晴らしいです。

蓋物・ウズラ蕪蒸し、ワサビ餡

フォルムも大好きな日本のウズラは初めてかもしれません。細かい骨なども入って食感と風味豊かなつみれ風。スープが絶品。

続いてのお鍋の食材はこちら。

上がヒグマで下がツキノワグマ。一緒に鍋に入れてグツグツ煮込みます。

最初はトウモロコシを沢山食べたヒグマから。

屈強で大胆、野趣味溢れるお味がたまりません。柔らかくて美味しいです。

続いてツキノワグマ。

ヒグマより食感強め、今冬がこれまで暖か過ぎたためだそうです。スープが沁みた野菜がまた美味しい。

お食事 ・熊出汁雑炊

お肉から出る出汁が美味しい素材はこれが一番の楽しみだったりします。絶対的美味。3杯いただき綺麗に完食です。

甘味 ・カカオムース、酒粕パイ、抹茶もみの木

最後は和食店っぽくないクリスマスなデザートでほっこり、暑いお茶をいただきゆっくりさせていただきました。

初めて食べる素材も多く、日本の冬の自然の恵みを沢山いただき感謝感激大満足です。お店側の気合も十分で、笑顔が素敵な大将の丁寧な料理説明も力が入っていたような気がいたします。無駄にスタミナ付き過ぎ、今宵は眠れません! またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

「小熊」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

ル ジャルダン デ サヴール |ベキャスの超衝動/the 346th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」346日目、本日はフレンチです。当ブログの47日目にご紹介させていただいた「ル ジャルダン デ サヴール」さんに、この時季だけのジビエをいただきにお伺いいたしました。

場所は東銀座6丁目、昭和通りから少し東(築地寄り)に入ったところのビル地下1階。

フランス国旗が目印です。

・キジ、イノシシ、ゴボウのパテ 金柑ソース

いきなり凄い破壊力、金柑好きです。

・潰しジャガイモのトリュフドレッシング和え トリュフ卵トリュフピューレ掛け

素晴らしく良い香り。ジャガイモ、トリュフ、卵を混ぜて三位一体でいただきます。 高級食材なのですが、気取りがなく、親しみの湧く、まったりした雰囲気が良いですね。

・八角風味スッポンの炭火焼と内臓入りそばの実のリゾット

こちらのスッポン料理も絶品。骨付きの前足、リゾットは滋味深い美味。

・温野菜のガルグイユ

フランスを代表する料理人ミシェル ブラス氏直伝のスペシャリテ。ブラス氏はこちらのお店の名付け親でもあり、中澤シェフの想いが沢山込められた逸品。野菜の旨みが強い込んだスープが美味しいです。

・クエのナージュ

上にはトリュフチップ、旨みが沢山詰まった頭は実は最も美味しい部位の1つ。骨が沢山あるので、会話もなく夢中でいただきます。

続いてメイン!

・ベカス(ヤマシギ)のロースト

「ジビエの王様」と呼ばれる希少なベカス。感謝の念が沸き起こる、素敵な見目と香り。 3週間熟成でお味も凄かったです! 今冬はジビエを何度かいただく機会がありましたが、比較にならないほどの力強い旨味。 非常に特徴的ですが、決して「クセのある」という表現は当てはまりません。とにかく旨い!奥に眠る何かが覚醒しそうな衝動。何故かイワシのような味がするもも肉も絶品!

トロッとアンニュイなムードなブレイン、カリカリトーストの乗った内臓も絶品。クチバシから骨までバリバリ残さずいただけます。 そしてベカスとコニャクのソースも超絶。パンに付けるだけで大変なご馳走です。流石は「王様」素晴らしい!

大満足の後は定番のデザート2種で興奮を落ち着けます。

・レモンゼリー、バニラアイス

・コニャック風味フォンダンショコラとキャラメルアイス

今は当たり前のファンダンショコラ、なんでも中澤シェフが考案した料理だとか。濃厚ですが、くどさがなく美味しいデザートです。

最後は・コーヒー、小菓子をいただきてゆっくりと。 今日は生涯記憶に残る良い1日でした。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。