蕎麦粉懐石 銀座てあん|蕎麦「粉」懐石の新風/the 454th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」454日目、本日は蕎麦です。2019年8月にオープンした「蕎麦粉懐石 銀座てあん」にお伺いしました。

銀座1丁目、昭和通りの西側の木挽町仲通り沿い「清和ビル」の地下1階です。
清和ビルの地下1階
日本橋の和食店「日本橋OIKAWA」の系列店で蕎麦、抹茶、日本料理の組み合わせがテーマだそうです。

 店内は、お向かいの老舗そば店長寿庵と対照的なモダンさ。
蕎麦粉懐石 銀座てあん
テーブル状のカウンター席に個室も3部屋と様々なシーンで利用できそうな雰囲気です。 現在ランチは1種類のみ、本日は・ランチコース ¥3,800(サ別10%, w/o tax)を事前に予約してお願いしました。

・前菜15種盛り
前菜15種盛り
いきなり綺麗でテンションのあがる一皿。蕎麦粥、エビ真薯、ミニトマト、坊ちゃんカボチャと蕎麦味噌、鴨の生ハムとリンゴ、出汁巻き卵、カレー味の鶏レバー、アサリの煮こごり、蕎麦豆腐、人参のきんぴら、昆布佃煮、和牛のおから、おかか、揚げ蕎麦と酒粕クリームチーズ。

ちゃんと15種あると思ったら1つ乗せ忘れましたと蕎麦寿司もいただきました。
蕎麦寿司
蕎麦の実を上手く取り入れたとても綺麗な前菜たち。小粒ながらどれも丁寧に作られており美味しいです。

・にしん蕎麦
にしん蕎麦
伊勢神宮の神宮司庁御用達の芳翠園のお茶を使った茶そば。にしんは生のものを使用し、柔らかい味わいでとても美味しい。洋風な赤いカップと緑の蕎麦の組み合わせも巧いです。

・合鴨つみれ、蕎麦がきのアヒージョ
合鴨つみれ、蕎麦がきのアヒージョ
これも面白い料理。鴨南蛮のアレンジでしょうか。蕎麦がきが外サク中もっちりで意外な美味しさ。

・蕎麦フォカッチャ

鴨肉、キノコなどのお出汁の入り混じったオイルはパンにたっぷり付けて。

・エビ天、タコと野菜のかき揚げ
エビ天、タコと野菜のかき揚げ
天ぷらはやや固めのざっくり食感。タコが良いアクセントとなっています。

・もりそば
もりそば
サイズを大・中・小と選べたので、もちろん大で。白神山地の蕎麦粉を使用した十割蕎麦、キャッチコピーは「食べる世界遺産」。ほの甘い香りの柔らかく、喉越しの良い美味しいお蕎麦です。

蕎麦湯も濃厚な好みのタイプ。
蕎麦湯
器も洒落ています。栄養たっぷりの蕎麦湯は大好きです。

・モンブラン
モンブラン
中に蕎麦の実アイスとキウイ。黄色いモンブラン、お久しぶりです。上のペーストは生クリームは使用せず、栗を感じる自然な美味しさ。形や食感が違うと印象が随分異なるのが面白いです。

店名に「粉」と付いているようにアヒージョ、前菜など蕎麦粉を使った面白い料理も出ますが、蕎麦自体も美味しいのが素敵です。基本が和食店なので、ベーシックな蕎麦店とは違ったアプローチが楽しいです。料理長も柔らかく親しみやすいお人柄、料理のボリュームもしっかりとあり、満足感のあるランチタイムでした。 夜のコースもリーズナブルな設定で気になります。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

「蕎麦粉懐石 銀座てあん」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

日本ばし やぶ久 銀座店|日本橋の老舗そば屋はカレー南蛮が名物/the 420th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」420日目、本日は蕎麦です。2019年3月にオープンした蕎麦店「日本ばし やぶ久 銀座店(やぶきゅう)」にお伺いいたしました。

場所は銀座4丁目、レンガ通り沿い、新築の「銀座モリタビル」の地下1階。

4階には以前当ブログでもご紹介した「鮨いしやま」が入っています。店名からも分かるように明治三十五年(1902)に日本橋で創業、やぶ系の伝統を継ぐ蕎麦屋です。 

カウンターはなく、テーブル席のみの程よくオシャレで落ち着いた店内。蕎麦屋では珍しく個室も1部屋あります。 

店内に掛けられた暖簾は屋台の名残でしょうか。

本日は2種類あるお昼のランチセットから・江戸前天丼とせいろもり(かけも選択可) ¥1,600(w/o tax)をお願いしました。

美味しそうなビジュアル。蕎麦と天丼どちらからいただこうか迷ってしまいます。

天丼はエビ天2尾、アナゴ、サツマイモ、ナス、シシトウ。

エビ天は大きくてプリプリ、サツマイモも厚めにカットされておりホクホク。蕎麦屋の天丼としてはかなり良い感じです。

蕎麦は「外二」という特徴的もの。通常の「二八」は小麦粉が2割に、そば粉8割。これに対し「外二」は小麦粉2割にそば粉が10割という割合で作られています。 

コシのある蕎麦で香りはあまり感じなかったものの、カツオ節をたっぷり使用した濃い目のツユに付けていただいてみると最後に蕎麦の香りが鼻に抜けて美味しいです。 最後は蕎麦湯をたっぷりいただき、ゆっくりさせていただきました。

「日本ばし やぶ久」の名物がカレー南蛮、後日いただきにお伺いいたしました。 ランチのセットメニューが3種に増えており、その中にカレー南蛮もありました!

単品だと黒豚を鴨に変えることもできるので少し迷いましたが、本日は・そば米アナゴ寿司と名物黒豚カレー南蛮セット ¥1,400(w/o tax)をお願いしました。

カレーとほのかに混じるカツオ出汁の香りに包まれます。辛さも選べるのですが、初めてのため普通にしました。

程よい辛さで、甘みもかなり感じられる蕎麦屋ならではのカレーです。

味がしっかりしているため普通にご飯にかけても美味しそう。 蕎麦はたっぷり入っており、丼の下にはカレーが浸透していない部分もあり、箸休めに良いです。

アナゴ寿司には蕎麦の実を米にように加工した「そば米」使用。

これも食感良くて美味でした。

オープン仕立てのせいか土日でも比較的空いており、周りには蕎麦前で一杯召し上がっている方も。サービスも銀座らしく丁寧で、雰囲気も良好です。またお伺いさせていただきます。ごちそうさまでした!

「日本ばし やぶ久 銀座店」について詳しくはウェブサイトをご覧下さいませ。

お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。

閉店)銀座おおたに|楽しく優しい隠れ家和食店/the 290th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ“銀座6丁目美食日記”、290日目です。本日は味のある手書きメニュー表で先日から気になっていた和食店「銀座おおたに」さんにお伺いしました。

場所は銀座3丁目、松屋通り沿いのビルの3階です。一度メニューに鰻重があり、そちらを狙っていたのですが、通りがかると「特厚穴子丼(とにかく厚切りジェイソンと横に記載)」なるものが!早速お伺いいたしました。

3階でエレベーターを降りると左が「竹の庵」、右が「おおたに」さん。ドアを開けると落ち着いた雰囲気の店内。

L字型カウンター8席に奥に個室もあるそうです。気の良い大将が笑顔で迎えてくれて一安心。1月末からランチを再開されたそうです。

ランチメニューは鯛茶 ¥1,500、手打ち蕎麦 ¥1,000などがありますが、本日はお目当ての・特厚穴子丼 ¥1,800 をお願いしました。鯛茶はレギュラー、蕎麦は準レギュラーのようです。

・鯛アラのスープ

いきなりインパクトのある一皿。ちょっと濃いめのスープが寒い日には美味しい。 鯛の身も思ったより沢山入っているのが嬉しいです。

・フグ出汁の茶碗蒸し

中にはフグの皮が散らしてあり、昼からちょっと贅沢気分。

・特厚穴子丼

こちらもインパクト大!中央には穴子の肝が鎮座、そして身の厚いこと。切り身を見せていただきましたが大きい。優に2キロはありそうです。味は若干大味ながらも、骨も綺麗に取られており美味。 ビジュアルの勝利でございます。

鯛、フグ、穴子と耳だけでも大満足できそうな充実のランチでした。 最後の〆が蕎麦か鯛茶か選べる¥3,000からのランチ懐石もお勧めとのことなので、またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

そんな訳で数日後ランチ懐石 ¥3,000をいただきにお伺いいたしました。

・ゴマ豆富

・鯛のお造り

鯛茶漬けにも使う鯛。普通にワサビ、醤油でも美味しいのですが、鯛茶用のゴマだれに付けても美味。 皮もちゃんと添えられているのが嬉しいですね。

・ナマコの酢の物

そこまでコリコリしておらずソフトな食感。鼻に刺激的な花ワサビと良く合います。 柔らかく調理するため、あえてアオナマコ(神奈川県佐島産)を使っているそうです。

・ふきのとう、鯛のブルーチーズ和え

上に飾られた鮮やかなグリーンな蕗の薹がとても綺麗です。 新鮮なえぐみとブルーチーズの独特の香りの組み合わせが新鮮で美味!

・フグ唐揚げ

・手打ちそば

福井県産の蕎麦を使った二八蕎麦。素晴らしいコシの強さでございました。 途中で蕎麦つゆに先ほどのゴマだれを入れて味変。これもまた良し。

そして蕎麦湯も絶品!

蕎麦の実のある部分を使って一手間加えており、とろみが強く濃厚です。最後はデザートに・イチゴをいただきました。 日本酒が飲みたくなる料理のオンパレードでした。今度は絶対日本酒をお願いしてみます。

しかしこの内容で、この価格は素晴らしい! 料理長の楽しい性質も魅力的です。メニューは日替わりですので、いただきたい料理があれば事前の電話確認をお勧めいたします。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!

蕎麦 流石|東銀座で蕎麦づくし/the 114th day

銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ“銀座6丁目美食日記”、115日目です。本日は、たまに無性に食べたくなるお蕎麦です。“蕎麦 流石”さんにお伺いしました。

場所は銀座2丁目、東二ビルの2階。東銀座駅から徒歩5分程度の落ち着いた(わかりにくい)場所にございます。1階は“ピッツェリア イルビアンコ”さんです。

イタリアンを目印にした方がわかりやすいでしょうか。メニュー表が外に出ておりますよ。

1,050円から蕎麦は頼みますが、本日の蕎麦を堪能したいということで“そばづくし”¥4,200を注文いたしました。

 “タコ、菜の花、卯の花、そば味噌”

素材を生かした自然なお味の前菜が期待をもたせます。そして日本酒の誘うそばの実たっぷりのそば味噌が美味しいです。料理の合間にチビチビいけるのが良いです。

“温かいおそば”

こちらのお蕎麦は、全て十割(じゅうわり)そば、そして細いです。のどごしがよく、蕎麦同様にあっさりとしたお汁がとても美味しいです。温かいおそばは特に伸びやすいので、素早くいただきましょう。

“そばがき”

そば粉の味のみですので、濃厚な溜まり醤油とワサビでいただきます。お餅のように粘りがありフワフワです。素朴ですが、風味がとても豊かです。やはり日本酒ですね。飲める体でお伺いした方が楽しめそうです。

“蕎麦サラダ”

茹でたての十割そばと新鮮な野菜に、ごまドレッシングがからみます。清涼感のある引き締まったお味です。お蕎麦とシャキシャキした食感の掛け合いもよいようです。温かいそばとサラダは埼玉県産のそば粉を使用しているそうです。次が最後のそば料理です。

“ひやかけそば”

こちらの名物だそうです。最初はそのまま、途中から梅おろしを入れていただきます。こちらは群馬県産のそば粉使用。細いですが十分なコシ。さらに、おそらく冷たいお汁の効果で喉越しは一際滑らかです。小気味良い薄味で、十分楽しめるお料理でした。

そば湯が無かったのが残念。美味しい蕎麦づくし、ごちそうさまでした。

テーブル席、カウンター、半個室がございます。上品で清潔感があり、女性一人でも立ち寄りやすい雰囲気です。

“蕎麦 流石”さんについて詳しくはウェブサイトをご覧ください。

場所はコチラです。

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お立ちよりの際はトリプルにも遊びに寄って下さいませ。