銀座 焼鳥 雅流|調和が素敵な焼鳥体験/the 458th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」458日目、本日は焼鳥です。2019年9月にオープンした焼鳥店「焼鳥 雅流」にお伺いしました。
場所は銀座5丁目、あずま通り沿い、1階にベルギーの老舗チョコレートショップ「デルレイ」が入っているビルの4階です。
やや暗めの照明の落ち着いた店内はカウンター10席のみ。私は存じ上げませんでしたが、中島親方は麻布十番の焼鳥名店「鳥善 瀬尾」のご出身だそう(銀座 鳥幸の立ち上げにも関わっておられたとか)。お若く見えますが焼鳥一筋のベテラン職人です。
遅い時間だとカルトでも頼めるのですが、本日は焼き鳥以外も色々食べられる・特選コース ¥8,000(お通し代¥500, サ別5%, w/o tax)をお願いしました。焼鳥前にも美味しいもの色々。
・大根サラダ、ブッラータチーズのカプレーゼ、レバーペースト、合鴨のロース、九条ネギのサラダ
チーズたっぷりが嬉しいカプレーゼ、レバーペーストはクセはありませんが味わいは深め、炭で焼いたパンもとても美味しい。九条ネギも青臭さはなく爽やかで意外な美味しさ。肉厚の合鴨も食べ応え有ります。続いて焼鳥タイム。
・せせり
鶏肉は山梨県銘柄鶏である甲府健味どりを使用、炭は紀州備長炭です。最初の「せせり」が絶品。旨味もあり、首のよく動く部分のお肉で上質な脂が口の中に広がるのが最高。
・かしわ、白レバ、つくね、砂肝
苦手なので避けようとした白レバ、砂肝ですが、美味しいから食べてみてということでいただきました。確かにクセは全くなく美味。流石です。
焼鳥の間に・寿雀卵の茶碗蒸し
寿雀卵(じゅじゃくらん)は神奈川県伊勢原市のブランド卵、濃厚で卵ご飯にすると美味しいそうですが、鶏肉や銀杏入りた茶碗蒸しでも卵の味が濃いのがよくわかります。
・ふりそで、げんこつ、椎茸、ハツ&ハツ元
希少部位も色々いただきます。柚子胡椒を付けていただく「ふりそで」は手羽元の根元で旨味たっぷり、「げんこつ」は膝の軟骨で食感が楽しいです。このコースは通常7本付きなのですが、美味しかったこともあり流れで全種類いただいてえしまいました。。。
・ぼんじり、銀皮(ぎんかわ)、皮、手羽先、せせり
「銀皮」は砂肝500gから1本しか取れない処理が大変な部位、新潟の唐辛子調味料「かんずり」を乗せて、食感良く、そして有り難みを感じながらいただきます。最後は追加で一番印象的だった「せせり」をいただきました。
・親子丼、鶏スープ、山芋のたまり漬け
焼鳥同様、軽やかさを感じさせる親子丼、出汁が染みたご飯も美味しいです。熱々の鶏スープも最高。
最後は・自家製 濃厚プリン
小さいですが、味が濃いので満足感有ります。最後は熱いお茶をいただき一息。お酒は日本酒をいただきましたが、ご主人は焼酎が大好きで、貴重なものなど色々取り揃えていらっしゃるそうです。
軍鶏やある種の地鶏のような強い味わいは無いものの、食感や調和の取れた旨味は焼きのテクニックと、丁寧な仕込みによるものかと感じました。味が重くないので、食べ心地が良く、食後感も非常に爽快でした。
銀座での開店に漕ぎ付けるまでの紆余曲折で艱難辛苦なお話も興味深く伺いました。これからも色々あるかとは思いますが、誠実な仕事をされている方の作る料理は間違いなく美味しく、応援したくなるお店でございました。店名の「雅」という字からも焼鳥への自信を感じました。またお伺いいたします。ごちそうさまでした!
「飲食人研究所」というウェブサイトに「焼鳥 雅流」開店までの中島親方奮闘記も掲載されています。
お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。