アジル|素敵な相互作用、パラドックスの魅力/the 262th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ“銀座6丁目美食日記”262日目です。本日はミシュラン二つ星のフレンチレストラン、”エスキス”さんが2つ下の階にオープンした姉妹店に平日ランチにお伺いしました。
エレベーターを降りた瞬間のインパクトが凄い。内装も一見の価値有りです。入ってすぐがバースペース。
奥がメインダイニングとなっています。
テーブルの配置までが何か芸術的です。 木、流木のオブジェ、レザー、ガラス、金属、壁面は日本の伝統的職人技による茅葺きや地層のように美しい紋様が見られます。柔と硬、静と動など様々な対比がユニークなパラドキシカルな空間となっています。天然のものが多いせか、不思議と落ち着きます。
平日ランチはコースのみで¥5,000、¥7,000の2種類。 本日は前菜、メイン、デセールの¥5,000(サ別10%)のコースをお願いしました。こちらは料理内容は決まっていますが、¥7,000のコースになるとプリフィクスで皿数も増えるようです。
前菜 “イカとブッラータチーズ”
ブッラータって初めて食べましたが美味!モッツアレラチーズの袋の中に、細かくしたモッツァレラと生クリームを混ぜたものをたっぷり入れて口を閉じたものだそうです。ナイフを入れるとトロッとしたものが流れ出てきます。臭みは無くとってもミルキーでイカと抜群な相性です。コースを決めるときにイカと聞いて少しテンションが下がったのですが、これは良い!付け合せはパプリカとエストラゴンでした。
パン “フォカッチャ、カンパーニュ”
バターもオイルもなしだったので、ソースに思いきり付けて楽しんで下さいってことだったんでしょうか。先ほどのイカの出汁が効いた絶品スープも、こっそり一口だけパンに付けていただきました。残りはグッとこらえてお別れです。
メイン “A5和牛モモ肉”
表面には黒ニンニクのピュレが塗られており、良い香り。ソースはシンプルなフォン・ド・ヴォー。 そして種々のハーブがその後に加わり重層的な香りに悩殺。付け合せのニンジンには味醂粕、麦茶粕、リンゴを使って料理してあったりと楽しいお味。
デセール “ティラミス”
意表を付く一皿。どこがティラミス?と思ったらチョコレートの繊細な板の下に隠れていました。 黒丸ビスケット、ライムとピスタチオパウダーがアクセント。重さは全くなくむしろ軽い、リキュールが効いた爽やかで大人なお味でした。
皿数が少なく満足できるかと不安でしたら、一皿がエスキスさんの3倍量ほどあり心もお腹も十分満たされました。料理の芸術性は抑えめですが、味付けはやや濃厚でストレートに美味しい仕上がりで、フランス、イタリア、日本の食材と料理のミックスも楽しめました。 また美しい器、インテリアのシナジーも素敵ですね。 夜はコースはなく、カルトのみ。バースペースでデザートとお酒を楽しむなんていう魅惑の使い方もできますね。 ますます幅が広がるエスキスワールド、今後の展開が楽しみです。 またお伺いいたします。ごちそうさまでした!
お立ち寄りの際は是非トリプル銀座にもお立ち寄りくださいませ。