レ セゾン|魅惑の黒トリュフのパイ包み焼き/the 344th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」344日目です。本日はフレンチです。
日本を代表するホテル「帝国ホテル」のメインダイニング「レ セゾン」さんにお伺いしました。
レストランは帝国ホテルの2階。
入り口のプレートには『美味礼讃』で有名なフランスの美食家ブリア サヴァランの名言、「新しい星を発見するよりも新しい料理を発見するほうが人間を幸せにするものだ。」と記載されています。
重厚感のある広い店内、席間もゆったりとられており、椅子はふかふか。サービスも親しみがありながらも上品で丁寧、リラックスして食事をいただける環境です。
メニューを決める前にご挨拶の前菜・カンパチとチキンコンソメ、ピスタチオと海苔のムース
レ セゾンのオリジナル缶々に入った楽しい料理。 上はシナモン、ナッツで香り付け、食材の組み合わせが絶妙! これから繰り出される料理に期待が膨らみます。
そしてオーダーはお目当てのこちら。シェフ ティエリー ヴォワザンが贈る 「トリュフ」メニュー(5皿) ¥31,500(サ別10%)、8つのトリュフ料理の中から好きのものを選べるトリュフコースでございます。まずはこちらから。
・黒トリュフとじゃがいも(インカのめざめ)のサラダ
いきなりすごいインパクト! 黒いのは黒トリュフの塊なのです。香りはほとんど感じられませんが、このザクザク感! こんなトリュフの使われ方は初めてです。おそらく日本一高級なポテサラでございました。
・独自のスタイルにしたウッフポシェ「日の丸」
トリュフと卵の間違いのない組みわせ。日本のシンボル、梅のソースで日の丸を演出。黒トリュフを目の前で沢山スライスしていただきまして出来上がりです。フランス産の上質な黒トリュフの香り、最高クラスの芳しさ。中央の卵黄とトリュフソースを混ぜて至福の美味しさです。梅が合うのに驚きました。
・黒トリュフを香らせた蕎麦にほうれん草と酢橘
こちらも黒トリュフをかけていただき出来上がり。上にはそば粉のチュイール、そばの実を散らして。レ セゾン製の歯ごたえのある手打ちの十割蕎麦が美味しい。太めでソースによく絡みますね。ほうれん草は強めにスパイスを効かせておりエスニック、蕎麦とトリュフとの調和が楽しいです。とても興味深い一皿でした。
そしてお待ちかねのメイン!
・ジェラール ボワイエ氏 直伝の黒トリュフのパイ包み焼き
濃厚なオーラを纏う小さなパイ包み。 黒トリュフを沢山使ったペリグーソースの香りがたまりません!
真ん中からナイフを丁寧に入れると森の宝石。その上にはフォアグラ!
ナイフを入れた時の香りを期待したのですが、それはあまり感じられず。今までの料理で香り慣れしたのかもしれません。しかしこのトリュフの柔らかでコリコリした独特の食感が大変気持ちよく、フォアグラとソースとの相性は言わずもがな。溺れたくなるほど美味しいソースもたっぷりと追加してもらい、バゲットに付けて美味しくいただきました。
デザートも絶品でした。
・黒トリュフのフォンダンショコラ、トリュフバニラアイス
3つのお団子の中にはトロトロ、トリュフチョコ。 1つ目はカットしていただきましたが、あと2つは一口で。 口の中でトリュフチョコボムが炸裂、駆け抜け染み渡る口福感! バニラアイスも美味しい。
さらにおまけの・小菓子4種
ヌガーグラッセ、パッションフルーツのタルト、マドレーヌ、オペラ。
・トリュフチョコ、ガナッシュ2種、オレンジピールまで。
最後は美味しい・コーヒーをいただきゆっくりとさせていただきました。
素晴らしいサービスに美味しい黒トリュフ料理、体が黒トリュフで満たされた感じで大満足です。特に「黒トリュフのパイ包み焼き」は個人的には星の発見より嬉しい料理でした!またお伺いいたします。ごちそうさまでした!