アンシュマン|フランス料理の良心と醍醐味/the 537th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」538日目、本日はフレンチ「アンシュマン」にお伺いしました。4年前にも当ブログでご紹介したお店ですが、にお伺いしました2021年3月1日に移転され、店名も少しだけ変わりました。
場所は銀座5丁目、ソニー通り沿い「西五ビル」の7階。
1階はフランス料理の老舗「エスコフィエ」、面白いお店が色々入居している楽しい雑居ビルです。
店内は以前の6席より席数が少しだけ増えたといっても、カウンター8席のみ。
広いカウンター、座り心地の良いアームチェアーが設置され、食事を楽しむのに最適な空間です。ランチコースは¥3,850、¥6,500の2種類、本日は・7品の季節のランチコース ¥6,500(w/o tax)をお願いしました。
・ノルウェーサーモン、クリームチーズ、ウニのグジェール
チーズ香る甘くないシュークリーム。中にサーモン、クリームもたっぷり入って小さいですが、食べ応えあります。ディル、エシャロットの香りが効いています。
・トリュフのシフォンケーキ
アンシュマン大岸シェフのスペシャリテ、最初はトリュフの香りを味わい、後半はマッシュルームのデュクセルで味変。前回もいただきましたが美味。軽やかな味わいですのでホールで食べられそう。
・ファアグラ、ドライ黒イチジク、バルサミコ酢のマルブレ仕立て、イチゴサラダ
フォアグラはそれほど好きな素材ではないのですが、これは良い。フォアグラ、イチジク、バルサミコ酢を使ってテリーヌ状に仕上げています。コクはありますが、苦手なこってり感がほとんど無く、爽やかと言ってもよいほど。
・芦ノ湖産マスのミキュイ、チーズリゾット、菜花
半生の火入れで風味豊かに仕上げたマスに焦がしバターとレモンのソース、クルミとアーモンドのロースト、下にチーズリゾット。シェフからは「鮭茶漬けのように食べてみて下さい」とユーモアのある一言。1品1品のボリュームはそれほど大くないものの、香りや素材の調和で、満足感が高まります。上に乗せたパリッパリの皮が素晴らしいアクセント。
・ブリ、マッシュルームとポルチーニのソース、パセリのピュレ
旬を過ぎて脂ノリは控えめですが、ブリ照りなど日本人に親しみのあるブリは存在感もあって美味しい魚です。
・ウサギのパイ包み、グリーンピースのピュレ、ホワイトアスパラガス
春が旬のウサギ、日本で飼育されたウサギですので、クセは全くありません。ホワイトアスパラ、グリーンピースを添え春らしく仕上げられています。
パイの中はウサギ、新玉ねぎ、フォアグラ。
パイ包みはもちろんですが、ソース(ガストリック ヴァン ルージュ)が絶品。フレンチでソースが美味しいと嬉しくなります。
・チョコムース、マスカルポーネのババロア、キャラメルアイス
一緒に食べるとティラミスのようなお味に。それぞれの素材が共鳴し合っており、美味しいデザートでした。
最後は美味しいコーヒーをいただきゆっくりさせていただきました。
クラシックなフレンチがお好きというだけあり、素材の組み合わせ、ソースの美味しさなど、銀座らしからぬリーズナブルな価格でフレンチの醍醐味を感じられる素敵なレストランです。
大岸シェフは関西弁のちょっと強面ですが、気さくで楽しい方、1人でもリラックス気分で食事を楽しめます。大岸シェフ1人で切り盛りされている場合もあるので、時間には少し余裕を持っていくのが良いかもしれません。ちなみにコースは月変わりだそうです。また季節を変えてお伺いいたします。ごちそうさまでした。
「アンシュマン」について、詳しくはウェブサイトをご覧下さい。
お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。