銀座 エゴイスト|総合力の高いカウンターフレンチ/the 562th day
銀座の美味しい飲食店を巡るグルメブログ「銀座6丁目美食日記」562日目、本日はフレンチです。2021年2月にオープンした「エゴイスト」にランチにお伺いしました。
場所は銀座4丁目、並木通り沿い、「銀座伊藤ビル」の2階です。
トリーバーチの隣、フランス国旗の看板が目印です。
店内はカウンター9席のみ。以前この場所にあったイタリアン「22」の内装を生かした、黒が基調のカジュアルな雰囲気。
ランチは・おまかせコース ¥5,500(資金料別10%)のみ。
まずは今日の料理で使用する食材の紹介。マナガツオが美味しそうです。
追加料金でメインの肉料理は熊本産の赤牛、フランス産の仔羊、バスク産のキントア豚にも変更可能。
一品目はサラダ仕立て。
ヒッコリーの香りの煙を使い瞬間燻製仕上げ。
・カンパチのマリネ
上には黄色いヤマメの卵が乗って彩りも綺麗です。燻製効果で香りも良く、美味しいカンパチです。
・バゲット
銀座マロニエゲートのパン屋「ビゴの店」のバゲット。大きめで焼いた方が美味しいということで、このサイズで。バターの味が強めなので、後付けバター必要ないくらい。
・とうもろこし(嶽きみ)のスープ
生食できる青森産のとうもろこし「嶽きみ」を使ったスープ。焼いた身と、芯から取った出汁を合わせて濃厚に仕上げています。夏を感じるゆったり大らかな甘みを感じられます。
・マナガツオのソテー
ツルムラサキ、冬瓜やリンゴ、カボチャを使ったコンディメントを添えて焦がしバターのソースで。パリッと仕上げられた皮付近が良い感じ。
・雌雛鴨のロースト
フレンスでは定番のブルターニュ産バルバリー種の小鴨。ソースはアメリカンチェリー、グリオットチェリーのキルシュ漬け、鴨出汁のコクのあるソース。好物のイチジク、トランペット茸も添えられています。
仕上げにサマートリュフをたっぷりと。
肉の旨味はそこまでではないですが、嫌味のないサマートリュフの香り、ソースとのバランスがとても良い。残ったソースはバゲットにたっぷり付けて。
・キントア豚リブロースのロースト +¥3,000
バスク豚とも呼ばれるキントア豚は1981年にはメス20頭とオス2頭にまで減ってしまったという頭とお尻に黒い斑のある黒豚。現在頭数は増えているとはいえ年間生産量4,000頭という希少なお肉です。甘みのある優しいお肉で脂身の部分が美味しい。バラ肉、骨の周りの肉、脂身の塩漬けが添えられていますが、やはり脂身部分はくどくなく、甘みが強くて美味。
デザートもバージョンアップで・寿卵のプリン +¥700
秩父市アクアファームの彩美卵「寿」を使用したプリン、卵の味が本当に濃厚です。
・コーヒー、小菓子 +¥1,200
ミカフェートのプレミアムクリュ「サンセバスティアン農場 パカマラ ナチュラル」をいただきました。甘みと複雑の味わいに富んだ余韻が素晴らしいコーヒーです。
「ベージュ アランデュカス東京」などで働いた経験のあるオーナーの宇和川シェフは、雰囲気も和やかで料理の説明も非常に丁寧。料理のクオリティーと価格のバランスもとても良い印象です。ちなみにサービス料代わりの資金料とは東京にオーベルジュを作る夢に充てるそうで、実現を応援したいと思います。またお伺いいたします。ごちそうさまでした。
お立ち寄りの際はトリプルにも遊びに寄ってくださいませ。